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童話。 ちょっとだけ、スピリチュアル。
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カエル として いきた 「わたし」は

「さいしょ の わたし」の もとへ むかいました。




「さいしょ の わたし」 は やさしく あたたかな

ほほえみ を もって いつでも むかえてくれます。





すべて の きおく が 「さいしょ の わたし」へ ながれていく のを

カエル だった 「わたし」 は 

おだやか な やすらぎ に つつまれ ながら かんじて いました。




「きかせて くれて ありがとう。 

 とても すばらしい けいけん を しましたね。


 このあと ・・・あなた は なに を したい ですか?」



まんぞく そう な 「さいしょ の わたし」の ようす に

うれしく おもいながら・・・

カエル として いきた 「わたし」は。


その といかけ に はっきり と こたえました。




「わたし も もっと たくさん ・・・

 【わたし】 を つくりたい のです。


 あなた と おなじ ように 「おおく の わたし」 を

 この うちゅう へ と  おくりだして


 たくさん たくさん ・・・おおく の たいけん を したい・・」





じぶん の ささやか な いのち の きおく が

これほど まで 【いみ】 と 【かち】 を もつ の ならば

もっと つみかさねて あつめて みたい・・・


なに が そこから 「わかる」のか を しりたい・・・




「さいしょ の わたし」 は しずか に うなづき ました。




「じゆう に おもうとおり に していいのですよ。

 あなた の のぞみ は 「わたし の のぞみ」 そのもの。」


 
そして カエルだった「わたし」 に たずねました。



「もしかして・・・ あなた は 【なまえ】 が ほしいの では?」



「・・なまえ は いりません・・ わたし は 【わたし】・・」



そう、いって。 しばらくした あと。




「もしも・・ ゆるされる の ならば。。


 【カエル】 と。

 【あのとき】 の なまえ を なのり たい です。」






とおい ほし の うみ を いとおしそう に 


「わたし」は ながめて いいました。





「そうですか。 すてき ですね。」





さいしょ の わたし には

「カエル」だった わたし の のぞみ が すべて つたわります。





「いい の ですよ。 いって いらっしゃい。

 あなた は また ここ に もどって きて くれる の でしょう。

 いつでも わたし は ここ に います。」





【カエル】 は おれい と ひととき の わかれ を

「さいしょ の わたし」 に つたえる と。



うちゅう の かなた の ほし の うみ に

ふたたび こぎだして いきました。






    ★





トウフィ だった 「わたし」 が 

「さいしょ の わたし」 の もと に ほうこく に やってきました。




にくたい を もつ こと の すばらしさ を

あます こと なく、 つたえました。




「つらい こと も くるしい こと も。

 いかり も にくしみ も・・・


 にくたい あって こそ の かんじょう でした。



 【わたし】 は ひなん も ひてい も そこに しません。


 すべて、 たいせつな けいけん でした。」





そして、きづいた こと を はなしました。




「にくたい を もつこと に よって・・・

 【あなた と おなじ もので ある】という

 たましい の きおく は きえてしまう・・・


 しかし、 きっかけさえ あれば。

 それは おもいだす こと が できる・・・。


 これは【あなた の つくった しくみ】 なのでは ありませんか?」




さいしょ の わたし は くすくす と わらいます。




「そう おもう の ならば、そうです。

 ちがう と おもう の ならば、 ちがいます。


 【わたし の きおく】 から じゆう に なって こそ 

 おおく の けいけん が ひろがる の だと 

 あなた が そう かんじた の で あれば・・・


 それで、よい の です。」




トウフィだった 「わたし」 は その こたえ に

おもわず おおわらい を しました。



「おもった とおり。

 【あなた】は、 そう こたえる だろう、と おもいました。」






さいしょ の わたし は たずねました。


「このあと ・・・あなた は なに を したい ですか?」




トウフィ として いきた 「わたし」は しばらく 

ほしぼし を ながめて・・・。



「あのとき、 わたし と いっしょ に にくたい を もって

 とも に いきる けいけん を してくれた

 「わたし」に・・ ありがとう と つたえたい。


 すべて は それから です・・・ 」




「それに」。。。と ちいさく つぶやき。




「わたし には じぶん で きめた やくわり が あります。

 【あなた】と わたしたち が おなじ もの で ある こと・・

 それ を 【おおく の わたし】に おもいだして ほしい と。


 それ に よって・・ こどく と さみしさ を こえて。 

 にくたい を えて いのち を いきる すばらしさ を 

 おおく の わたし に けいけん して もらいたい の です。」




さいしょ の わたし は ほほえみ ました。




「あなた の のぞむ まま に。

 それは わたし の のぞみ そのもの です。



 ・・・ところで・・・



 あなた が 「あいたい」と のぞむ たましい は・・・


 すでに、やりたい こと を もとめて たびだち ました。


 ・・・あちら の ほう の うちゅう へ。」






【トウフィ】は おれい と ひととき の わかれ を

「さいしょ の わたし」 に つたえる と。



うちゅう の かなた の ほし の うみ に

ふたたび こぎだして いきました。














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いんせき が うちゅうせん に しょうとつ した とき。




☆ ☆ ☆





カエル は なに が おこったのか わからない まま・・・



きが つくと ほしぞら に うかんで いました。



そして カエル として いきた じかん を

いっしゅん で ふりかえる かんかく に つつまれ ました。




うまれた りゆう。 そして なぜ こうして いるのか。



おっと に なった トウフィ と うまれて くる いぜん に

かわした やくそく の こと。




~ 「わたし」の もと に かえらなければ・・・


   にくたい を もつ けいけん を とおして 

   まなんだ すべて を・・・



   「さいしょ の わたし」 に つたえる ために。





カエル だった 「たましい」は その きもち で 


むね が はりさけそう な くらい に 


いっぱい に なりました。



せつない ような。 しあわせ な ような。 なつかしい ような。


そして しめい に かられる ような。





~ わたし は 「わたし」 に かえらなければ!






☆ ☆ ☆







いんせき が うちゅうせん に しょうとつ した とき。







☆ ☆ ☆





トウフィ は きが つくと。


じぶん の にくたい が ないこと に おどろきました。


ただ ひろがる ほし の うみ が みえるだけ・・・



そして、 けんめい に カエル を さがしました。



そのうち に とつぜん おもいだしました。




~ じぶん が 「にくたい を もつ けいけん を したい」と

  なかまたち に はなし を した こと。



  そして、 「わたし も いっしょ に いく」 と

  いって くれた たましい が いた こと。



  それ が カエル として うまれたのだ と いう こと。





「・・・わたし の こうきしん と ぼうけん に つきあって くれた・・・


 たいせつな なかま の 「わたし」 に あわなければ!


 そして 【ありがとう】 と つたえたい・・」





けんめい に カエル だった たましい の 「わたし」 を


よびながら ほしぞら の うみ へ こぎだし ました。






☆ ☆ ☆








いんせき が うちゅうせん に しょうとつ した とき。







☆ ☆ ☆






にくたい を ひぶっしつ の じょうたい に して


うちゅうせん と ならぶよう に


とんでいた ドレイコ 「エルド」 は


あかく もえさかる もの が


じぶん を すりぬけたの に おどろき ました






・・・ あれ は なに・・?






どうじ に ふあん な きもち に なり


くうかん を とびこえ うちゅうせん を


つつむ ように しゅんかんてき に おおきくなりました。






しかし。





いんせき は ふたたび エルド の 

ひぶっしつ の からだ を すりぬけて

うちゅうせん に はげしく しょうとつ しました。



ひかり と とびちる ほのお すらも。



エルド の からだ を とおり ぬけて 

うちゅう の かたすみ で

まぶしく かがやく ほし の ように。。。




エルド は ひめい を あげました。





~ いま のは なに?


  カエル は どこ?


  トウフィ は どこ?





カエル と トウフィ を さがしました。




とびちって ひろがる むすう の ひかり を

ひっし に くうかん を とびこえ ながら

あちこち に おいかけて みました。





~ ひとり に しないで・・・


  ひとり は いやだ・・・



  おいて いかないで・・・  カエル、 トウフィっ!!!





エルド の さけび は


こえ に なること も なく。



ねがい と なって うちゅう に こだま して いました。




エルド は ひかり を ひたすら おいかけ ました。





そして。



きが つくと。



そこ は いちめん の ほし の うみ が

はるか かなた まで つづいて いる ようす が

みえる の でした。






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トウフィ の えんそうりょこう は はじまりました。



すみなれた ほし を はなれて 

おおくの ほしぼし を めぐりました。



ほし が ちがえば 

すむ ひとびと の すがた も

はなす ことば も かわります。



それでも おんがく は どの ほし の ひとびと にも 

うけいれて もらえる ものだと いうこと が わかって

トウフィ ほんにん が だれより も かんどう していました。









ドレイコ の「エルド」は 

トウフィ と カエル の

えんそうりょこう の あいだ の すまい となる

うちゅうせん の そと に いました。




「おまえ は すがた を あらわしては いけないの」 




カエル が なんども なんども そう はなしかけて くる・・


だれよりも だいすきな かのじょ の ことば。



~ カエル が そう のぞむ なら、 そうする。





トウフィ が えんそうかい を ひらいている あいだは

ふたり は うちゅうせん に もどって きません。

なんにち も ・・・ なんしゅうかん も ・・・



エルド は じぶん の すがた を みえなく したままで

うちゅうせん に よりそい。

たいせつ な ふたり の かえり を まつのでした。




そして。


つぎ の えんそうかい を ひらく ほし へ むかう とき。

トウフィ と カエル は うちゅうせん に もどります。



うちゅうせん には ふたり の ほか にも

トウフィ の じむしょ の すたっふ が おおぜい のります。



エルド は どんな とき も

すがた を みせない ように 

ひぶっしつか を しつづけ なければ なりません。



カエル に あまえたくても できません。



それでも ふたり の そばに いる だけで

エルド は うれしい の でした。





☆ ☆ ☆





それは あまり にも あっけない できごと でした。





☆ ☆ ☆





うちゅうせん の なか で 

けたたましい アラーム が なり ひびき ました。



「しょうげき に そなえ ざせき の ベルト を

 しっかり しめて ください」



せんない に アナウンス が ながれます。




トウフィ と カエル は にもつ の せいとん を 

ふたり で していた て を とめて

ざせき に すわり ました。




ちいさな まど の むこうに あかく もえさかる

ひのたま が こちらに むかって くる ようす が みえました。




「いんせき ・・・!?」


トウフィ が そう つぶやいた と どうじ に。





うちゅうせん が ひかり と ねつ と 

ばくはつ する おと に つつまれました。











トウフィ と カエル の くらす ほし に

じこ が つたえられたのは そのひ の うち でした。





・・・ にんき げんがっき そうしゃ の 【トウフィ】。

    いどうちゅう の うちゅうせん に いんせき が しょうとつ。

    
    トウフィ、その つま 

    および かんけい すたっふ ぜんいん しぼう・・・






うちゅうせん の わずかな はへん のみ が


かいしゅう できた だけ でした。






    ★








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ようい した プレイヤー を 

エルド に そうちゃく する のは  とても こんなん・・・。



「おいで? どうしたの・・・ エルド。こっちに おいで」



エルド は なかなか おもうように いうこと を きかず。





~~ どうやら なにか ある と きがついて いる?




カエル は あらためて ドレイコ の ちのう の たかさ に

おどろかされる の でした。




しごと から かえってきた トウフィ が

はまべ で うなだれて いる カエル に きがつき

となり に ならんで  かのじょ から はなし を きくと・・・



「むり だろう・・ ただでさえ この ところ

 ぼくたち の ようす が あわただしい こと を

 エルド は きが ついている みたいだし・・・



 ぼくら が しゅっぱつ の じゅんび に おわれる けはい を

 さっち している のが わかる もの。



 いっそ、 もう プレイヤー なんか に たよる のは

 ・・・よさないか?


 あいつ の ひぶっしつか する のうりょく は

 いまだって じゅうぶん じざいに つかいこなされて いるんだ。



 エルド は こうして いま も いきのびて ここに いる。


 これから だって じぶん の ちから で 

 あたらしい せかい で いきて いける はずだ。



 ぼくら は あいつ を この ほし から

 だっしゅつ させる だけで いい・・・



 そうじゃあ ないかい?」





うなばら で まいあがる みずしぶき が

エルド の いま とんでいる いち を しめして います。 



カエル は かた を すくめて ほほえみ ました。



「そうね・・ エルド の のうりょく を しんじなくちゃね・・」










トウフィ と カエル は ひさしぶり に

それぞれ の りょうしん を ゆうしょく に まねいて

ささやか な パーティー を しました。



トウフィ の しごと の せいこう を いのって。

エルド を ぶじ に よそ の せいいき に にがせる ように いのって。


みんな の けんこう と しあわせ を いのって。




たのしい しょくたく を かこむ あかりが

はまべ に あたたかく ともり。



みんな の えがお と わらいごえ が

なみ の おと と まざりあい・・・


しおかぜ が とおく エルド の もと に とどけます。




・・・みんな が あつまって いる・・・



その ようす に つられる ように

エルド は あいいろ の やみ を きりさく ように

つばさ を ひるがえして はまべ を めざしました。




たのしげな しょくたく の はるか じょうくう を

おおきく せんかい してから



ゆっくり ゆっくり と まいおりて。



テーブル を てらす でんきゅう の あたたかい ひかり が

エルド の かがみ の ような からだ に うつりこみ

まるで ぜんしん に ほし を まとった よう です。



「・・・まあ エルドったら。 いまごろ・・・

 なんだか さみしく なっちゃった のね?」



ひるま あんな に よんでも 

そば に こなかった エルド が 

ひと が あつまる ようす に つられて やってきた こと が

カエル には かわいらしく おもえました。




かのじょ が いす から たちあがる と。



エルド は おおきな つばさ を せなか に たたみこみ

かすかに はな を ならして あまえる ようす を みせて

ながい くび を ゆっくり と カエル の まえに のばしました。



「おまえ は いっしょ に いくの。 わたし と トウフィ と・・。

 この はまべ から しゅっぱつ するのよ。。」



カエル の しろい て が はなさき に ふれる と

おおきな エメラルドいろ の ひとみ が 

ゆっくり と まばたいて みつめかえして きます。




「しゅっぱつ は 3しゅうかん ご・・・」



じぶん と おなじ いろ の この ひとみ が

ふあんげ に ゆれている こと を 

カエル は じゅうぶん わかって いました。 



「おまえ は いきなければ いけないの・・ エルド・・・」















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かつての カエルの しょくばの どうりょうは

しさくひん を さっそく おくってくれました。



「もんだいが あれば てなおし を するから」と メモが そえてありました。



カエルに とって けんきゅうじょ に つとめていた とうじの

ひとがら も しごとぶり も しんらいを おける 

かず すくない ゆうじん です。



ありがたいな、 こころから カエルは かんしゃを しました。







それは はこの なかに おさまって いましたが

いっしゅん めを うたがう ものでした。



・・・ なかみは どこ?



とうめい の こがた おんがくさいせい プレーヤー は

そうぞう した いじょうに 「とうめい」 でした。


ないぶ の ぶひん ひとつ ひとうも

すべて とうめいど の たかい ぱーつ で できて いて

こんぽう の はこ の そこ が みえるほど です。


ゆび の さき に のせられる ほどの ちいささには

カエルも おどろく もの でした。




「さすが・・・! 

 あのひと らしい しごとだわ。 かんぺき・・・」




さっそく、 トウフィに つくって もらった

とくていの おんいき を しゅたい に した

メロディ を いれて きいてみました。



もんだいなく メロディは さいせい されます。


この ちいささ で えいきゅうに さどう しつづけるなら・・


エルドの からだに ふたんを かかることなく

そうちゃく させられる はず・・・




そのとき。


ふと カエル は おもいました。。


「やだ!・・ エルドが そもそも からだ を ひぶっしつか したら・・・

 プレーヤーは ひつぜんてき に はずれるって いう ことじゃない・・」



せっかく の アイデア だったのに。




~~ なんで そんな たんじゅんな もんだいに きが つかなかったのか!



がっくり と うなだれて 


ゆびさきの とうめいな おんがくプレーヤーを みつめました。




こうなれば エルドの のうりょく そのもの に

きたい する ほかに ない・・ と、 いうことになる・・・










まど の そと は ラベンダーいろ に そまった うみ。


その うえを きもちよさげ に つばさ を ひろげる

ちいさな ひかり が かっくう しています。




「でも・・ つかうしか しゅだん は ない もの。

 さいしょの ひぶっしつか の きっかけ を 

 この プレーヤー で つくれるだけでも いい。


 そのあと は ながれに まかせるしか、 ない・・・」




カエル は せいさく してくれた ゆうじん に

おれい の メッセージ を そうしん しました。














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いちねんいじょう るす に なる いえ を

トウフィ と カエル は りょうしん に あずけて いく と きめて。


はんとしご の えんそうりょこう の じゅんび を すすめました。




「ドレイコ」エルド は ぶっしつか の じょうたい で

いま の ところ おとな と おなじ くらい の

おおきさ に なって います。



できれば はんとしご まで これいじょう おおきく なって ほしくない

そう ねがう カエル でした。



ひぶっしつか の じょうたい なら どこで あろうと 

どんな センサー で あろうと たんち されない ドレイコ ですが

ぶっしつか の さい に おおきすぎる しつりょう と にくたい は

いろんな めん で めだちすぎて しまいます。




そして たびだつ その まえ に。


エルド が ひぶっしつか の じょうたい を はたして 

どのくらい ながく たもつ こと が できるのか を

しらべて おきたい と かんがえて いました。



とくてい の 「おと」に はんのう して

ひぶっしつか できる ドレイコ の せいたい の とくちょう を

りようしよう とも かんがえて いました。



しゅうい に なにも なく だれも くらして いない

トウフィ の プライベート ビーチ は

じっけん の ばしょ として さいこう の かんきょう なのも さいわい です。








カエル は こがた の おんがくプレイヤー を

けんきゅうじょ に つとめていた とき の

どうりょう に れんらく を いれて

「すべて とうめい な そざい で つくって もらえないか」と

そうだん していました。



「できれば プレイヤー を さいせい する 

 どうりょくエネルギー も 

 はんえいきゅうてき に きょうきゅう される 

 システム を もちいて・・・」



「しんくう の うちゅう くうかん でも きのうする

 きょうど を もたせて・・・」



その じょうけん に みあう もの が できたら

しさく を ゆずって ほしい ・・・ と。




「いったい、なにに そんな もの が ひつよう なのか」


そうだん を された もと の どうりょう は

ふしぎそう に たずねて きました。



「プレイヤー の つくりかた や いろいろ な ぎじゅつ は

 あなた はつめい した もの として 

 けんり を えて、かつよう して もらって いいの。


 わたし に ひつような もの は 

 じょうけん を みたした こがた で こうせいのう な

 とうめい で えいきゅうさどう する プレイヤー なの だから。


 わたし が うみだした いのち を ながらえ させる ため に

 きょうりょく して ほしいの・・・」




やりとり の なか で・・



「きみ が うみだした いのち?

 ・・・ まさか あの、 【あくむ の けんきゅう】 の こと?」



【あくむ】・・ その ことば に カエル は かお を ゆがめながら。



「あの けんきゅう は ほんとう は りそう の せいめいたい を

 うみだす こと が もくてき だった し、


 ほんらい は きけん でも なんでも ない おとなしくて 

 かしこくて あいじょう あふれる いきもの だった のに。


 いそぎすぎて むりやり しぜんはんしょく を させよう と

 したけっか ・・・ ちのう の たかい 【あのこたち】を

 きずつけて くるしめた  その けっか が まねいた もの なの。



 わたし は うまれた いのち を じゆう に させて あげたい。


 それだけ の こと・・」




なぜ、おんがくプレーヤー なのか、を どうりょう は なんども

くりかえし たずねて きました が



「どうしても ひつよう だから・・」



カエル は それしか いえませんでした。




「【おんがく】 が なんらか の かぎ、 なんだね」




どうりょう は そう なっとく して。



「わかった・・ 

 ぼく の しゅみ の いっかん って はんちゅう に おさめて 

 ・・・やって みるか・・ 」



カエル は モニター の まえ で

どうりょう の ことば に おおきく うなづいて。




「ありがとう。 3かげつご には しさく を おくって ほしいの」




「むちゃいうなぁ!!! ・・ ねるま も ないよ・・

 むかしっから せっかち なの は しっていたけど・・・


 【きみ の だんなさん】 の ライブチケット でもね?

 ペアで プレゼントして くれるって いうなら ・・ 

 ちょっと は がんばれる、かな・・」


どうりょう は そういって にんまり と わらいます。



「わかった。・・ こんど の ツアー を

 さいこう の せき で てはい して おく。」



「さすが【トウフィふじん】! そうこなくっちゃ!」




ふたり は モニター ごし に ハイタッチ を かわし ました。














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うまれそだった とち を はなれ 

せいかつ を はじめた ふたり・・・



けんきゅうじょ うまれ の じんこうせいめいたい

ドレイコ を てもと に そだてながら・・・









トウフィ の えんそうかつどう の しごとに

カエル も おてつだい を かねて いっしょ に でかけること に なりました。



「これは チャンス かも しれない」


ふたり は ドレイコ「エルド」を なんとか ほかの わくせい へ

のがしたく いろいろ と はなしあい かんがえつづけて

トウフィ が この わくせい を はなれる ゆいいつ の きかい、

「えんそうかい」 に すべて を かける ことに しました。




トウフィ の にんき は しゅうへん の ほしぼしにも

ひろまりはじめて  


「ぜひ こちらでも 」 「こちらでも ぜひに・・」 と・・


おおくの さそい を うけていました。



おんがくじむしょ から トウフィ に はなしが もちかけられました。


「おもいきって きんこう の せいいき で ツアー を かいさい しよう」と。





トウフィは うれしくも ありました が いっぽう では


「しかし・・ つま を おいて よそ の わくせい へ

 しごと とは いっても ・・


 いちねん で もどって こられる わけでは ないでしょう?」



おくさん である カエル の しんぱいを していました。



「いっしょ に ツアー に きて もらったら どうだろう」


トウフィ の マネージャー が いいました。



「きみ の しょくじ の かんり を おねがいできたら

 わたし も とても ありがたいし・・


 ほか の わくせい へ いけば しょくじ の ないよう も

 いま と おなじ・・・ とは なかなか・・むずかしい。



 だったら しょくざい は ていきてき に この ほし から

 おくって もらって おくさん に りょうり を おねがいすれば

 きみだって いつもどおり の しょくじ が できる。


 たいちょう を くずす しんぱい も へるだろう。


 なにより かぞく が そば に いてくれる のは

 こころ の  あんてい にも とても いいこと だしね。」







カエル は はじめて トウフィ の しごとさき の かんけいしゃ と あいました。


みな そろって いみん である カエル の すがた に 

おなじ はんのう を しめしました。




「・・・せなか に ・・・それは はね? ですか!? 

 よそ の ほし の かた なのですね!」


「なんて・・・すばらしい!」




カエル は わたし は いみん なのですよ、

      はね は ぶっしつ では ありませんので、さわれません・・

      おほめいただき ありがとうございます・・ と。


そう いって じょうず に うけこたえられる ように なりました。




ツアーさき では かならず キッチンつき の へや を

しゅくはくさき に てはい する こと・・


カエル には ふだんどおり の しょくじ を

トウフィ の ため に つくって ほしい こと。


ひつような ちょうりきぐ や かでん が あれば

じむしょがわ で すべて てはい できる・・ など


カエル は ただ いつも の ように

トウフィ と くらして いれば それでいいのだ、と いうこと・・



せつめい を うけながら カエル は おもいました。





・・・ この きかい に・・ エルド を のがせる のでは・・・




「わかりました。 おっと の しごと の ため ですしね。

 わたし も せいいっぱい うで を ふるいます。」



カエル は にっこり ほほえんで こたえました。








おんがくじむしょ の ひとびと を みおくった あとで。



はまべ の とおく に ぎんいろ の ひかり が うごいて いるようす を

みつけました。


「かえって おいで・・ エルド」


カエル が ちいさく つぶやくと・・



ひかり は おおきく せんかい しながら だんだんと ちかずいて きます。


おおきな かざおと を たてながら。



カエル の ながい ぎんいろ の かみのけ が

かぜに まいあがり ふく の すそ を まきあげます。


どうじ に たいりょう の みずしぶき が ふりかかります。



「・・・ やったな~・・ !!!  エルド!!!」



カエル は びしょぬれ に なりながら

こえを あげて わらいました。



ぎんいろ の ひかり は そくど を おとして

はまべ の カエル の わき に まいおります。



みどりいろ の ほうせき の ような ひとみ が

カエル を じっと みつめて。


ぎんいろ の かがみ の ような からだ に

しゅうい の けしき が うつりこみます。




「いたずらっこ、ね。 おまえは・・」



ナイフのような つばさ を ゆっくり たたみながら

ぎんいろ の いきもの は ながい くびを かたむけながら

そっと あたま を カエル の かた に のせて。



「もうすぐよ。エルド・・」



つるり とした エルド の はなさき を 

なでながら じぶん に いいきかせる ように つぶやくの でした。










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長らく 休止となっております 本ブログでの 童話のつづき・・・

今しばらく、お時間をいただきます。

恐れ入ります・・・







実は。


こういうことは、あまり こちらで書くべきではないかと・・

思う部分もありますが。


お休みを 頂いているには 訳がございます。







わたしがこちらで綴っているのは

わたしの、遠い遠い はるか昔の【記憶】です。



今のわたしが この時代に 生まれる以前の

とおい・・・かつて、の。







創作のように受け取れる工夫をしながら 書いてきましたが、

本当は「遠い記憶を呼び覚ましながら」 綴ってきました。



それは ジグソーパズルのピースを集めるのに似て。


取り戻した記憶は 完全に 断片化されています。

どの部分が、どこにつながるのかを

私自身も ワクワクしながら 紐解いてきました。



集めた記憶の欠片を

全体像がおぼろげながら わかる形に つなげるまでに

6年間ちかく かかりました。



そして「ストーリーとして成立した部分」を

これまで 童話のスタイルに まとめてきました。








この半年ちかく お休みをいただき、

「続きに相当する部分の記憶」を 辿ることに 

努めてきましたが

まだまだ 時間が必要な模様です。。。




また、小さなピースを集めるところから 始めている次第です・・・



これは、私にとってのライフワークなので

個人的には 焦ってはいません。。



けれども こうして 公開の形式にしている都合

ほんのわずかでも 楽しみにして下さる どなたかが おいでだとしたら・・・


「お待たせしてしまって 申し訳ございません・・」





でも、物語の創作は しません。



取り戻した記憶を綴る、これが わたしの このブログの趣旨なのです。






そういう理由がございます。



もうしばらく。 


時間を遡り、記憶を辿る旅を 続けてまいります・・・

いずれ、物語を 再開することを お約束しつつ・・・・





それでは、また・・・☆ お会いしましょう♪











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愛読いただいている 皆様へ


いつもご来訪と クリックでのご支援をいただき

ありがとうございます。



誠に恐縮ですが

しばらく 休ませていただきます。








十分に 休息して 英気を養ったのちに

再び 連載を再開いたします。





それまでの間 これまでのストーリーを

お楽しみいただきながら ・・・お待ちいただければ 幸いです。


どうぞ よろしくお願いいたします。







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すっかり ちいさな すがたに なってしまった

ドレイコ の 【エルド】 は 

トウフィ と カエル の ほご と かんびょう の かいも あり

ひにひに げんきを とりもどして いました。



いまでは ヒトの あかちゃん くらいに まで 

おおきく なっています。









ときおり えんそうかい の しごとで

うみべに ひっこして からも 


るす に なることの おおい トウフィは 

かえってくる たびに 

エルドが おおきくなっている ことに おどろきました。




しきちない の どこでも。


いえ の なか、 プライベートの すなはま ・・・


エルドは じゆう に させて もらえました。





「この くらいの おおきさ なら・・

 ドレイコ も かわいいなぁ・・


 でも・・ いずれは  やま の ように でかく なるんだよなぁ・・


 しんじられない けれど。。。」






ちいさい ながらに つばさを ひろげると 

けっこうな はやさで かっくう を します。



トウフィは せいちょうを みまもる うちに

いちどは 「ころしてしまいたい」とまで 

うらみ にくんだ エルド に たいして

だんだんと あいじょうが わいて きて いました。




バランスを くうちゅうで くずして

ぱたぱたと つばさを ばたつかせて

ひっしに トウフィの もとへと とんでくる すがたや



「エルド」と よぶと なにを していても

いきおいよく そばに やってくる すがた・・



ときには トウフィの げんがっきの れんしゅうを

みつめながら しだいに うとうと と しはじめて

そばで ねむって しまったり・・・




「おもっていたよりも かわいらしい いきもの」という

そうぞうを していなかった ドレイコ の せいしつを

しったのでした。









エルドは トウフィに たいして  いまは

すっかり こころを ひらいて いました。



だいすきな カエルの いちばんの おきにいりに

じぶんが なれなくても。



この トウフィ という ニンゲンが じぶんを うけいれて

だんだんと せっしかたが おだやかに なっていくのを

かんじとって いました。



そばに よると そっと なでてくれるのも

エルドには うれしかったのです。



(トウフィは とても ・・・やさしい。

 ボクを だいじに してくれる。

 もう おこって いないし、 こわがっても いない・・)




やわらかい カエルの ひざの うえとは ことなる けれども

トウフィに のっかっていると 

つばさを なでる おおきな て が あたたかくて

まもって もらえて いる きが しました。



あまえて その て に はなさき を のばして 

きこえるか どうかの ちいさな こえで 「くう・・」と  なくと。



「・・なんだい? どうした・・」と かならず

こえを かけて ほほえんで くれるのも。



エルドにとって うれしいと かんじていました。






 




カエル は おっと の トウフィが

エルドを すっかり ゆるして まるで かぞくか

ペットの ように せっしている すがたに

むねを なでおろして いました。



どうじに エルドが トウフィを うけいれて いることも

とても うれしく おもっていました。




その いっぽうで。



きゅうそくに かいふくして おおきくなる エルドを

いくら プライベートの とち といっても・・


ここに かくまい つづける のは むずかしいことも

じゅうぶん わかって います。




「それが いつまで なのか」を


おそらく はんだんするのは じぶんの やくめなのだと。









トウフィは おおきくなる エルドの スピードが ましていることを

かんじていました。



「なんだか エルドが あさ すがたを みるたびに

 すこしずつ おおきくなっているのが わかる。」



カエルに そう はなしてみると


「ええ・・ げんきになった しょうこ だわ。」と


こえは はずませながらも ひとみが くもるのです。





「しんぱいなんだろ・・ このさきが。」



トウフィは そらを まいあがり うみへと とびこむ

エルドの すがたを ながめながら いいました。



ぎんいろの ちいさな ぶったいが   

ひの ひかりを はんしゃしながら まぶしいほどに きらめいて 

あおい うみに みずしぶきを あげて のみこまれます。



しばらく じかんを おいて。

もぐった ばしょから はなれた ところから


いきおいよく すいめんに とびだし まいあがります。



はねあげた しぶきが ひかりを うけて ちいさな にじを えがきます。




「・・・ ごきげんだな。 エルドのやつ・・」






カエルは まいあがった エルドのすがたを まぶしそうに みあげて。



「エルドは このほしを はなれないと・・ このさき は、 むり だと おもうわ。」


そう いいました。





「どうやって・・? 」



トウフィ の ぎもんは おおくに およんでいました。



~ ふたりの ちからで トウフィを どうやって にがす のか。


~ もしくは エルドに 「かえってくるな」と いいきかせる のか。


~ そもそも エルドは 「このばしょ を はなれる のか」。

 







エルドは かんじとって いました。


ふたりが なにか なやんで いることを。


じぶんを みつめる ひとみに なにか ことばに していない きもちが

こめられて いることを。



でも。 いまは まだ。



おさないころに もどった ように。

ふたりに あまえて いたい と・・ そうおもって いました。







** つづく **





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