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童話。 ちょっとだけ、スピリチュアル。
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すっかり ちいさな すがたに なってしまった

ドレイコ の 【エルド】 は 

トウフィ と カエル の ほご と かんびょう の かいも あり

ひにひに げんきを とりもどして いました。



いまでは ヒトの あかちゃん くらいに まで 

おおきく なっています。









ときおり えんそうかい の しごとで

うみべに ひっこして からも 


るす に なることの おおい トウフィは 

かえってくる たびに 

エルドが おおきくなっている ことに おどろきました。




しきちない の どこでも。


いえ の なか、 プライベートの すなはま ・・・


エルドは じゆう に させて もらえました。





「この くらいの おおきさ なら・・

 ドレイコ も かわいいなぁ・・


 でも・・ いずれは  やま の ように でかく なるんだよなぁ・・


 しんじられない けれど。。。」






ちいさい ながらに つばさを ひろげると 

けっこうな はやさで かっくう を します。



トウフィは せいちょうを みまもる うちに

いちどは 「ころしてしまいたい」とまで 

うらみ にくんだ エルド に たいして

だんだんと あいじょうが わいて きて いました。




バランスを くうちゅうで くずして

ぱたぱたと つばさを ばたつかせて

ひっしに トウフィの もとへと とんでくる すがたや



「エルド」と よぶと なにを していても

いきおいよく そばに やってくる すがた・・



ときには トウフィの げんがっきの れんしゅうを

みつめながら しだいに うとうと と しはじめて

そばで ねむって しまったり・・・




「おもっていたよりも かわいらしい いきもの」という

そうぞうを していなかった ドレイコ の せいしつを

しったのでした。









エルドは トウフィに たいして  いまは

すっかり こころを ひらいて いました。



だいすきな カエルの いちばんの おきにいりに

じぶんが なれなくても。



この トウフィ という ニンゲンが じぶんを うけいれて

だんだんと せっしかたが おだやかに なっていくのを

かんじとって いました。



そばに よると そっと なでてくれるのも

エルドには うれしかったのです。



(トウフィは とても ・・・やさしい。

 ボクを だいじに してくれる。

 もう おこって いないし、 こわがっても いない・・)




やわらかい カエルの ひざの うえとは ことなる けれども

トウフィに のっかっていると 

つばさを なでる おおきな て が あたたかくて

まもって もらえて いる きが しました。



あまえて その て に はなさき を のばして 

きこえるか どうかの ちいさな こえで 「くう・・」と  なくと。



「・・なんだい? どうした・・」と かならず

こえを かけて ほほえんで くれるのも。



エルドにとって うれしいと かんじていました。






 




カエル は おっと の トウフィが

エルドを すっかり ゆるして まるで かぞくか

ペットの ように せっしている すがたに

むねを なでおろして いました。



どうじに エルドが トウフィを うけいれて いることも

とても うれしく おもっていました。




その いっぽうで。



きゅうそくに かいふくして おおきくなる エルドを

いくら プライベートの とち といっても・・


ここに かくまい つづける のは むずかしいことも

じゅうぶん わかって います。




「それが いつまで なのか」を


おそらく はんだんするのは じぶんの やくめなのだと。









トウフィは おおきくなる エルドの スピードが ましていることを

かんじていました。



「なんだか エルドが あさ すがたを みるたびに

 すこしずつ おおきくなっているのが わかる。」



カエルに そう はなしてみると


「ええ・・ げんきになった しょうこ だわ。」と


こえは はずませながらも ひとみが くもるのです。





「しんぱいなんだろ・・ このさきが。」



トウフィは そらを まいあがり うみへと とびこむ

エルドの すがたを ながめながら いいました。



ぎんいろの ちいさな ぶったいが   

ひの ひかりを はんしゃしながら まぶしいほどに きらめいて 

あおい うみに みずしぶきを あげて のみこまれます。



しばらく じかんを おいて。

もぐった ばしょから はなれた ところから


いきおいよく すいめんに とびだし まいあがります。



はねあげた しぶきが ひかりを うけて ちいさな にじを えがきます。




「・・・ ごきげんだな。 エルドのやつ・・」






カエルは まいあがった エルドのすがたを まぶしそうに みあげて。



「エルドは このほしを はなれないと・・ このさき は、 むり だと おもうわ。」


そう いいました。





「どうやって・・? 」



トウフィ の ぎもんは おおくに およんでいました。



~ ふたりの ちからで トウフィを どうやって にがす のか。


~ もしくは エルドに 「かえってくるな」と いいきかせる のか。


~ そもそも エルドは 「このばしょ を はなれる のか」。

 







エルドは かんじとって いました。


ふたりが なにか なやんで いることを。


じぶんを みつめる ひとみに なにか ことばに していない きもちが

こめられて いることを。



でも。 いまは まだ。



おさないころに もどった ように。

ふたりに あまえて いたい と・・ そうおもって いました。







** つづく **





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