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童話。 ちょっとだけ、スピリチュアル。
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さんぼう が め を さました とき

まわり に みえる もの は 

しろい ふわふわ と した もの ばかり。



「・・・ここ は・・?!」



きょうふ と ふあん で

こえ に ならない さけび を あげて

いっしょ だった はず の オウェングス を さがし ました。




「きこえてるよ。 め が さめたんだ ね・・」



からだ を つつむ しろい もの を かき わける と

オウェングス の かお が 

のぞき こんで いる のが みえました。




「・・・ここは?」




ふあん そう に しゅうい を みまわし ながら

さんぼう は からだ を おこそう と する と

オウェングス が まだ ねていた ほうが いい と

くび を よこ に ふりました。




「だいじょうぶ。

ちゃん と となり の ほし に ついたよ。



 つかれ が とれて いない だろ? 

 ほら、よこ に なって いた ほうが いい。


 ぼく も まだ ものすごく ねむい し・・・。




 ここ には 『ぼく の だいじな ひと』 が

 【みこ】 として つとめて いる。


 【サタラン】と いうんだ。 あと で しょうかい するから。」




さんぼう は どうしても ねむけ に さからえず に

しろい ふわふわ の なか に

ねむり と いっしょ に ふかく しずんで いき ました。









つぎ に めざめた とき には

からだ も あたま も すっきり と して いて

ここち よく おき あがる こと が でき ました。



オウェングス に ぴったり と よりそって いる

いせいじん が 【サタラン】だ と しょうかい され ました。



からだ は ほそく、あおじろい はだ に 

ひきずる ほど に ながい しろい かみ、 

あおい ひとみ の その じょせい は


さんぼう の め に

「いしつ な もの」としか うつり ません。




『ごあんしん なさって ください。

 わたし の こと も どうか しんよう を

 いただき たく おねがい を いたし ます』





のうない に ちょくせつ じょせい の こえ が とどき、

じぶん の かんがえ が よまれて いること に

さんぼう は おもわず たじろぎ ました。




『ごめんなさい・・ おたがい に ことば が つうじ ない ので

 こうして 【おはなし】 する より ほか に 

 てだて が ないので・・ おゆるし ください。』




こころ の そこ から わびて いる サタラン の おもい が

つたわって くる と さんぼう は ひょうじょう を 

すこし だけ やわらげ ました。



「かのじょ が しょくじ を ようい して くれて いるよ。

 たべながら この ほし の ことを きみ に

 よびちしき として はなして おきたい んだ。」



オウェングス が さんぼう に かた を かし、

たち あがらせ ながら いい ました。











「なるほど・・ だいたい りかい した。


 おまえ が このほし に いじゅう を かんがえる のも

 なんとなく だが、 わかる き が する。」



さんぼう は はじめて くち に した

めずらしい しょくじ に すっかり まんぷく に なり ながら

あらためて サタラン を みつめ ました。



「あなた が じぜん に ねまわし を して くださる

 こと に かんしゃ を します。


 ・・・しかし、わたし は じぶんじしん で たしかめた けっか で

 なければ さいしゅうてき に しんらい は よせられ ない。」




サタラン は おっしゃる とおり と うなづき ました。




『この ほし では エリアごとの 【とうちしゃ】が 

 それぞれ の コミュニティ の いけん を くみあげて、

 ぎかい で しんぎ されて、 けってい なされます。



 わたしたち 【しんかん】 と 【みこ】 は

 その けっていないよう の せいさ を おこなう

 さいしゅう はんだん の せきむ を にないます。



 かみ で ある 【てん】の みこころ に 

 かなう もの で あれば 

 コミュニティに ひろめて よし、と します。



 そうで なければ ぎかい の けっていないよう で あっても 

 はくし に する けんり が あたえられて おります。』




さんぼう は てで サタラン の ことば を さえぎりました。



「まってくれ・・ かみ で ある【てん】?とは?? 

 なん の こと です? 

 【しんこう】のこと ですか? このほし での・・?」




サタラン は やわらかく ほほえんで 

いのるよう に りょうて を むね の まえ で 

こうさ させて ゆっくり と おき ました。




『【てん】 とは 【うちゅう】です。

 うちゅう の いしき。



 この あまねく ほしぼし と そこに ある すべて を

 いつくしむ いしき が わたしたち の 【かみ】 なのです。


 わたしたち は 

 かみ として の 【てん】の こども に すぎま せん。


 こども である わたくしたち が 

 おや から の おしえ を もとめて

 まなぶ のは あたりまえ の こと です。


 より よい あす を えらぶ ため。


 せかい の しんり です。』




「ぼくら の みえない もの を

 この ほし の ひとびと は 【みつめて いる】んだよ。


 それ が ゆたかさ の ひとつ の よういん なのだろう と

 ・・そう、 ぼく は りかい して いる んだ・・・



 しょうじき な ところ、

 ぼく にも よく わからない けれど ね。」





オウェングス は かた を すくめて 

それでも サラタンの かたる もの に しんじつ を

かんじる と いい ました。




「ぼくら と この ほし の とうちしゃたち との めんだん を

 サタランたち【しんしょく】 が とりもって くれる。


 【しんかん】も 【みこ】も ぼくたち に こういてき だから

 もんだいなく うけいれ の たいせい は ととのう と おもう。




 あと は ぼくら の もんだい だろう。


 このほし の おおくの ひとびと は

 ぼくら が あかい ほし に くらして いる こと を

 なんびゃくねん も まえ から しって いる。


 それに くらべて、 ぼくら は なに も しらな かった・・・。


 せいしんてき にも せいじゅく して いる んだよ。

 この あおい ほし の ひとびと は。」




こども のように ひとみ を かがやかせている オウェングス を 

となりで うれしそう に みつめる サタランの ようす に 

ほほえましく おもい ながら も。





さんぼう は どこか ふあん なの でした。



・・・ 「こい は もうもく」、ってやつ だ ・・・



いま の オウェングス は れいせい じゃない。






さんぼう は あらためて 

【じぶん が しっかり と みきわめ なければ】 と おもい ました。













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