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童話。 ちょっとだけ、スピリチュアル。
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カエル を おって うみがわ の クニ まで 

ひっしに いどうして きた エルド は ようやく

かのじょ の すがた を みつけました。



そこには まだ おさなかった ころ

すいそう の なか から  みつめていた のと おなじ

カエル の  すがた が ありました。



せなか あたり まで の ながさ の かみのけ を

くろい リボン で まとめて いて ・・・



とうじ の エルド は 

カエル の リボン で まとめた かみのけ が

どういう ふうに なっているのか が ふしぎ で ・・・



いろんな かくど から なんども たしかめて みよう と して

すいそう の なか を くるくる およいで いました・・・



そんな ことを エルド は おもいだして いました。




いま の エルド は すっかり からだ も ちいさく なっていたので


カエル の かた に のれます。




(かた・・・ あそこ に のる!)




エルド は そう つよく おもうと からだ が 

しゅんじに ひぶっしつか して くうかん を とびこえると。




やわらかい ぎんいろ の カーテン に くるまれた ような 

かんかくに つつまれて いました。



(やっと やっと ・・ カエル に あえた・・)


エルド は しっかりと カエル の かたに しがみつき ました。







トウフィ と カエル は


いっしょ に ひっこして きた ふたり の りょうしん も 

ちかばに くらし はじめて いた ので

つき に いちど は みんな で あつまり しょくじ を して いました。



カエル は この じかん の ため に 

つくる りょうり を かんがえ ながら 

かいもの を するのが すきでした。



きょう は うみ で とれた しんせん な しょくざい が

いちば で おまけ して もらえた ので よろこび も ひとしお でした。



「おねえさん には いつも いろいろ かって もらっているしね。

 きょう あたり くるんじゃないかって おもって まってたよ。

 みごとな かい だろ! おまけに あげよう。 もっていきな。」



にまいがい の いっしゅ らしい おおきな かい を

りょうしさん が さしだして いいました。



「どういう りょうりが おすすめなの? その かい・・」



りょうしさん は 「そうだなぁ・・!」と いいながら

かい を てぎわよく さばいて から を とりました。


さくらいろ の つややかな み が きれいでした。




「ほら、これで りょうりも しやすいだろ。

 たべやすい おおきさ に きって 

 すきな やさい と いっしょに ソテー に してみな。 

 そりゃあ うまいから。 メシが いつも の ばい くえる」




カエル が その かいがら も ほしい と いうと

りょうしさんは いっしょに かみに くるんで ふくろに いれました。




「かいがら を ほしがる なんて・・ 

 おねえさん は うみ の ない ところ  の うまれなんだねぇ 」



「ええ。 

 だから だんなさん が この マチ に いえ を たてて くれたの。 

 また いろいろ めずらしい もの を おしえてくださいね 」




カエル は ありがとう と おれい を いうと

てにしていた バッグに だいじそうに いれました。








かいものがえり に うみべ を さんぽ するのが 

カエル の ささやかな たのしみ に なっていました。



しおさい に みみを かたむけながら

なみ が すなはま を あらう ようす を

ながめるのは あきることが ありません。



こころ まで  うみ の ように おだやかに なってきます。



そのとき。



みぎかた に  なにかが とびついて きたのを かんじました。


あまりに それは かるくて 「なにかが くっついた」 くらいにしか

かんじとれません でしたが・・・



て に していた バッグ を すなはま の うえ に そっと おろし。

かた の あたり に て を のばし ました。



「なんだろ・・ なにか とんで きた・・?」



ちいさな やわらかい ものが くっついて います。


そっと それを つかんで めのまえ に もってきて かくにん すると。




「・・・ え? ・・・」



てのひら の なかに おさまる ほどの

ちいさな ぎんいろ の ドレイコ でした。


エメラルド グリーン の ひとみ が 

カエル を じっと みつめて います。


ちいさな てあし を くう に ばたつかせ ながら

せなか の つばさ を ひろげ てこ の げんり で

ひっくりかえった からだ を ひっしに

おこそう と もがいて います。





「・・・どうしよ!・・・」




まさか こんな ばしょ で 

だっそう した ドレイコ に あうとは。。




あまりに ドレイコが ちいさい ので


カエル には それが 【エルド】 だと おもえません。




すいそう に いた 、

エルド の クローン として たんじょうした 18とう の うち の

いっとう だろう と おもいました。




「チビちゃん・・・ こんな ところで・・!

 ほかのこ は どうしたの・・ おまえ だけ なの?」




ようやく からだ を おこした エルド は 

もう これいじょう うごけません。




カエル の てのなか で いしきが とおのくのを かんじながら。。。




「・・ チビちゃん・・? ぐあいが よくない のね? 」




カエル の こえが こだまする ように きこえていました。

(やっと カエル に あえた・・)



ひたすら ねむくて あたたかくて。


ねむり に おちて いきました。








カエル は うわぎ の ポケット に 

ちいさな ドレイコ を そっと いれると

あしばや に いえじ を いそぎました。




なんどか ポケット に て を いれて。

ちいさな ちいさな ドレイコ を なでながら。




いったい どうしよう・・・ と おもう きもち と いっしょに。


なんとも うれしい きもち が わきあがって くるのを おぼえました。








**つづく**



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