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童話。 ちょっとだけ、スピリチュアル。
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うまれそだった とち を はなれ 

せいかつ を はじめた ふたり・・・



けんきゅうじょ うまれ の じんこうせいめいたい

ドレイコ を てもと に そだてながら・・・









トウフィ の えんそうかつどう の しごとに

カエル も おてつだい を かねて いっしょ に でかけること に なりました。



「これは チャンス かも しれない」


ふたり は ドレイコ「エルド」を なんとか ほかの わくせい へ

のがしたく いろいろ と はなしあい かんがえつづけて

トウフィ が この わくせい を はなれる ゆいいつ の きかい、

「えんそうかい」 に すべて を かける ことに しました。




トウフィ の にんき は しゅうへん の ほしぼしにも

ひろまりはじめて  


「ぜひ こちらでも 」 「こちらでも ぜひに・・」 と・・


おおくの さそい を うけていました。



おんがくじむしょ から トウフィ に はなしが もちかけられました。


「おもいきって きんこう の せいいき で ツアー を かいさい しよう」と。





トウフィは うれしくも ありました が いっぽう では


「しかし・・ つま を おいて よそ の わくせい へ

 しごと とは いっても ・・


 いちねん で もどって こられる わけでは ないでしょう?」



おくさん である カエル の しんぱいを していました。



「いっしょ に ツアー に きて もらったら どうだろう」


トウフィ の マネージャー が いいました。



「きみ の しょくじ の かんり を おねがいできたら

 わたし も とても ありがたいし・・


 ほか の わくせい へ いけば しょくじ の ないよう も

 いま と おなじ・・・ とは なかなか・・むずかしい。



 だったら しょくざい は ていきてき に この ほし から

 おくって もらって おくさん に りょうり を おねがいすれば

 きみだって いつもどおり の しょくじ が できる。


 たいちょう を くずす しんぱい も へるだろう。


 なにより かぞく が そば に いてくれる のは

 こころ の  あんてい にも とても いいこと だしね。」







カエル は はじめて トウフィ の しごとさき の かんけいしゃ と あいました。


みな そろって いみん である カエル の すがた に 

おなじ はんのう を しめしました。




「・・・せなか に ・・・それは はね? ですか!? 

 よそ の ほし の かた なのですね!」


「なんて・・・すばらしい!」




カエル は わたし は いみん なのですよ、

      はね は ぶっしつ では ありませんので、さわれません・・

      おほめいただき ありがとうございます・・ と。


そう いって じょうず に うけこたえられる ように なりました。




ツアーさき では かならず キッチンつき の へや を

しゅくはくさき に てはい する こと・・


カエル には ふだんどおり の しょくじ を

トウフィ の ため に つくって ほしい こと。


ひつような ちょうりきぐ や かでん が あれば

じむしょがわ で すべて てはい できる・・ など


カエル は ただ いつも の ように

トウフィ と くらして いれば それでいいのだ、と いうこと・・



せつめい を うけながら カエル は おもいました。





・・・ この きかい に・・ エルド を のがせる のでは・・・




「わかりました。 おっと の しごと の ため ですしね。

 わたし も せいいっぱい うで を ふるいます。」



カエル は にっこり ほほえんで こたえました。








おんがくじむしょ の ひとびと を みおくった あとで。



はまべ の とおく に ぎんいろ の ひかり が うごいて いるようす を

みつけました。


「かえって おいで・・ エルド」


カエル が ちいさく つぶやくと・・



ひかり は おおきく せんかい しながら だんだんと ちかずいて きます。


おおきな かざおと を たてながら。



カエル の ながい ぎんいろ の かみのけ が

かぜに まいあがり ふく の すそ を まきあげます。


どうじ に たいりょう の みずしぶき が ふりかかります。



「・・・ やったな~・・ !!!  エルド!!!」



カエル は びしょぬれ に なりながら

こえを あげて わらいました。



ぎんいろ の ひかり は そくど を おとして

はまべ の カエル の わき に まいおります。



みどりいろ の ほうせき の ような ひとみ が

カエル を じっと みつめて。


ぎんいろ の かがみ の ような からだ に

しゅうい の けしき が うつりこみます。




「いたずらっこ、ね。 おまえは・・」



ナイフのような つばさ を ゆっくり たたみながら

ぎんいろ の いきもの は ながい くびを かたむけながら

そっと あたま を カエル の かた に のせて。



「もうすぐよ。エルド・・」



つるり とした エルド の はなさき を 

なでながら じぶん に いいきかせる ように つぶやくの でした。










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