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童話。 ちょっとだけ、スピリチュアル。
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カエル として いきた 「わたし」は

「さいしょ の わたし」の もとへ むかいました。




「さいしょ の わたし」 は やさしく あたたかな

ほほえみ を もって いつでも むかえてくれます。





すべて の きおく が 「さいしょ の わたし」へ ながれていく のを

カエル だった 「わたし」 は 

おだやか な やすらぎ に つつまれ ながら かんじて いました。




「きかせて くれて ありがとう。 

 とても すばらしい けいけん を しましたね。


 このあと ・・・あなた は なに を したい ですか?」



まんぞく そう な 「さいしょ の わたし」の ようす に

うれしく おもいながら・・・

カエル として いきた 「わたし」は。


その といかけ に はっきり と こたえました。




「わたし も もっと たくさん ・・・

 【わたし】 を つくりたい のです。


 あなた と おなじ ように 「おおく の わたし」 を

 この うちゅう へ と  おくりだして


 たくさん たくさん ・・・おおく の たいけん を したい・・」





じぶん の ささやか な いのち の きおく が

これほど まで 【いみ】 と 【かち】 を もつ の ならば

もっと つみかさねて あつめて みたい・・・


なに が そこから 「わかる」のか を しりたい・・・




「さいしょ の わたし」 は しずか に うなづき ました。




「じゆう に おもうとおり に していいのですよ。

 あなた の のぞみ は 「わたし の のぞみ」 そのもの。」


 
そして カエルだった「わたし」 に たずねました。



「もしかして・・・ あなた は 【なまえ】 が ほしいの では?」



「・・なまえ は いりません・・ わたし は 【わたし】・・」



そう、いって。 しばらくした あと。




「もしも・・ ゆるされる の ならば。。


 【カエル】 と。

 【あのとき】 の なまえ を なのり たい です。」






とおい ほし の うみ を いとおしそう に 


「わたし」は ながめて いいました。





「そうですか。 すてき ですね。」





さいしょ の わたし には

「カエル」だった わたし の のぞみ が すべて つたわります。





「いい の ですよ。 いって いらっしゃい。

 あなた は また ここ に もどって きて くれる の でしょう。

 いつでも わたし は ここ に います。」





【カエル】 は おれい と ひととき の わかれ を

「さいしょ の わたし」 に つたえる と。



うちゅう の かなた の ほし の うみ に

ふたたび こぎだして いきました。






    ★





トウフィ だった 「わたし」 が 

「さいしょ の わたし」 の もと に ほうこく に やってきました。




にくたい を もつ こと の すばらしさ を

あます こと なく、 つたえました。




「つらい こと も くるしい こと も。

 いかり も にくしみ も・・・


 にくたい あって こそ の かんじょう でした。



 【わたし】 は ひなん も ひてい も そこに しません。


 すべて、 たいせつな けいけん でした。」





そして、きづいた こと を はなしました。




「にくたい を もつこと に よって・・・

 【あなた と おなじ もので ある】という

 たましい の きおく は きえてしまう・・・


 しかし、 きっかけさえ あれば。

 それは おもいだす こと が できる・・・。


 これは【あなた の つくった しくみ】 なのでは ありませんか?」




さいしょ の わたし は くすくす と わらいます。




「そう おもう の ならば、そうです。

 ちがう と おもう の ならば、 ちがいます。


 【わたし の きおく】 から じゆう に なって こそ 

 おおく の けいけん が ひろがる の だと 

 あなた が そう かんじた の で あれば・・・


 それで、よい の です。」




トウフィだった 「わたし」 は その こたえ に

おもわず おおわらい を しました。



「おもった とおり。

 【あなた】は、 そう こたえる だろう、と おもいました。」






さいしょ の わたし は たずねました。


「このあと ・・・あなた は なに を したい ですか?」




トウフィ として いきた 「わたし」は しばらく 

ほしぼし を ながめて・・・。



「あのとき、 わたし と いっしょ に にくたい を もって

 とも に いきる けいけん を してくれた

 「わたし」に・・ ありがとう と つたえたい。


 すべて は それから です・・・ 」




「それに」。。。と ちいさく つぶやき。




「わたし には じぶん で きめた やくわり が あります。

 【あなた】と わたしたち が おなじ もの で ある こと・・

 それ を 【おおく の わたし】に おもいだして ほしい と。


 それ に よって・・ こどく と さみしさ を こえて。 

 にくたい を えて いのち を いきる すばらしさ を 

 おおく の わたし に けいけん して もらいたい の です。」




さいしょ の わたし は ほほえみ ました。




「あなた の のぞむ まま に。

 それは わたし の のぞみ そのもの です。



 ・・・ところで・・・



 あなた が 「あいたい」と のぞむ たましい は・・・


 すでに、やりたい こと を もとめて たびだち ました。


 ・・・あちら の ほう の うちゅう へ。」






【トウフィ】は おれい と ひととき の わかれ を

「さいしょ の わたし」 に つたえる と。



うちゅう の かなた の ほし の うみ に

ふたたび こぎだして いきました。














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