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童話。 ちょっとだけ、スピリチュアル。
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トウフィ だった「わたし」は

カエル だった「わたし」を おいかけて

きらめきく むすう の ほし めぐって とび つづけ ました。



とおく で かつて の なまえ を だれか に

よばれて いる こと に きが つきました。




それは ひぶっしつ の そんざい ・・・

いまにも きえて しまい そう に

かなしげ で よわよわしい ようす が みえました。






~「わたし」は あの そんざい を しっている。




さいご の とき まで 

カエル だった 「わたし」が いかそうと していた

【ドレイコ の エルド】・・・






・・・カエル どこ? トウフィ どこ?

   おねがい・・ こたえて・・・




「エルド・・ だね。 【わたし】だよ。 わかるかい。

【トウフィ】だったもの、だ。 きこえるかい? エルド?!」




エルド は きづきました。



なつかしい けはい を かんじました。

よびかけ の ぬし の すがた は どこにも ありません・・・




・・・トウフィ!!! どこ!? 





ちから を ふり しぼって おおきく しゅうい を


まわり かくにん した けれども


けはい は あっても どこにも すがた は ない の です・・・





「すまないね。 エルド。。

 トウフィだった【わたし】も 

 カエル だった「わたし」 も・・・


 もう、 いない のだよ。 



 これから きみ は じぶん の ちから で

 うちゅう を いきぬく すべ を みに つけて ほしい。



 これ は カエル だった 「わたし」 の のぞみ だから。



 しんぱい を させて すまない。

 さき に いのち が おわって しまって・・・

 きみ を のこして いく こと を ゆるして ほしい。



 いきるんだ。 いいね・・・ エルド。」




やさしく エルド の ふるえる こころ を

トウフィ だった 「わたし」 の いしき が つつみます。





・・・いやだ・・ いやだ!

   ひとり に しないで。


   どこ に いく と いうの? トウフィ・・?







「わたし は カエル だった 【わたし】を さがしている。


 いっしょ に いきて くれた こと に ひとこと で いい。


 ありがとう と つたえる ために。 」






・・・ぼく も、 いく。 カエル に あい に いく






トウフィ だった 「わたし」 は 

せつなげな エルド の ねがい が いたい ほど に わかります。





「むり だよ。 それ は・・・

 きみ の いのち が おわって しまう ほど に

 はるか とおく の べつ の うちゅう を 

 めざさなければ ならない の だから。」






・・・ぼく は  ほら! ・・からだ なんて ない よ。


   だから いける。 どこ に だって いける。


   トウフィ が つれて いって くれる なら!・・・







「でも、 いのち は ある・・・ そうだろう?


 むだ に しないで ほしい。 いのち の じかん を。」





トウフィ だった 「わたし」 は

ふりきる ように わかれ を つげました。




「いきるんだ。 いいね。 エルド。 いままで ありがとう。」




・・・おねがい トウフィ・・・ 

   ついて いく・・ つれて いって!!!


   キミ の おもい と ぼく の おもい に

   なん の ちがい が ある!?


   ぼく は もう なに も ない。

   のぞむ のは カエル を まもる こと だけ なのに・・・




   あのとき・・


   もえる あかい なに か から

   ふね を まもろう と したんだよ?!



   でも それ は 

   ぼく の からだ を すりぬけて あたって しまって・・・

   ふね は こわれて しまった・・・




   ~すがた を あらわして は いけない~



    カエル が そう ねがった から・・・そう した のに。




    そのため に まもって あげられ なかった・・・






    だから・・ こんど こそ ・・・



    きみ だって おなじ じゃないの?


    どこ が、 なに が、 ちがう?






トウフィ だった わたし の

ながい ちんもく を ほし の うみ が のみこんで いきました。






こんな こと は ゆるされる の だろうか・・・


じぶん に といかけて みました。




きが つき  ふと おもい ました。




エルド も じぶん と おなじ なのだ・・・


「わたし」 と おなじ  「わたし」 の ぶんしん・・・




~ あなた の おもう とおり に。

  それ は わたし の のぞみ です・・・




さいしょ の わたし の こえ が きこえます。






「エルド・・・ ほんとう に それで いいの かい?」





ゆるして くれる だろうか・・・ カエル だった 「わたし」は。




トウフィ だった 「わたし」 は けっしん を しました。






「ならば・・ おいで。


 【わたし】の なか で いきろ。 ・・・エルド。」
    





ふたつ の たましい が ゆうごう する しゅんかん。


たがい の ねがい が おなじ である こと を わかち あいました。





ふたつの たましい は 

いちど ひとつ に まとまった のち・・・



ゆうごう の はげしい エネルギー を えて

みっつ に ぶんり を しました。





いきおい で わかれた うち の ひとつ は

べつ の じげん へ と とびこんで いきました。






おさない こども の ような じゅんすい な いしき。


みなもと に ちかい せいじゅく した いしき。





ふたつ の いしき を あわせ もつ たましい。


あらたな 「わたし」 が たんじょう しました。





「さあ・・・ いこう。 たいせつな 「わたし」を みつけに・・・」





ふたり の 「わたし」は

うなづき あって、 とおい うちゅう を めざす の でした。














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