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童話。 ちょっとだけ、スピリチュアル。
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しょうねんだった トウフィも いつしか ちちおやよりも せが のびて

ひとりだちの ときを むかえて ました。


おとなしくて まじめな トウフィは

まわりの おとなたちから おおくの しごとを すすめらました。


トウフィは だいすきだった おんがくの しごとを えらびました。




そして、 いちにんまえの がくし に いつしか なっていました。



ひとめをひくほどに うつくしく せいちょうした せいねん【トウフィ】は


そのすがただけでも ひとめみたいと 

えんそうかい を ひらくたびに おおくの ひとびとが あつまりました。



すきとおりそうに しろいはだに 

ブル--グレーの きれながの すずしげな ひとみ。

やわらかい ちゃいろの かみが ゆれながら ひたいに さらさらゆれます。



かなでる メロディは ひとびとの こころに のこる

ふしぎな みりょくが ありました。



がくだんに さんかすることも ありましたが


たいていは ひとりで えんそうかいを ひらいていました。



ひょうばんを きいた クニの おうさまに まねかれて

おしろで えんそうを したことも ありました。



かみに つかえる ひとびとにも まねかれて えんそうしました。



しかし、トウフィが いちばん ひきたかったのは

「うちゅうに ささげる おんがくを かなでること」でした。



かれにとって いちばん たのしめる えんそうの じかんは


となりむらの しろいおおきな たてものの となりの くさはらで


だれにも しられずに れんしゅうを するとき でした。








かれのすきな ばしょの となりの おおきな たてものは


クニで もっとも すすんだ けんきゅうを する ところ です。



そこには おおくの がくしゃたち が はたらいていました。




がくしゃたちは ときおり きこえてくる ふしぎな メロディを


みんな たのしんで いました。



しかし だれが かなでているのか に ついては まったく むかんしん でした。



だから トウフィには つごうが よかった のです。


だれにも えんりょ することなく おもうがままに


こころに浮かぶ メロディを ただ かんじるままに かなでました。






ひとりの わかい がくしゃが 


ときおり きこえてくる おんがくを いつも こころまちに していました。



まだ わかい じょせいですが けんきゅうじょの なかでも


ゆびおりの ゆうしゅうさで きたいを されていました。




あるひ・・・


きゅうけいの じかんに ちょうど あわせたように きこえてくる

おんがくに ひきよせられるように そとに でました。



おとは たてものの うらてのほうから きこえるようです。



「どんな ひとが ひいているのか・・ きょうみがある・・」



いちど どうしても たしかめて みたかったのでした。



ゆかに とどきそうなほど ながい  ぎんいろの かみをした

じょせいの がくしゃは おとを たてないように 


そっと かべづたいに うらへと むかいました。



たてものの かどまで たどりつくと


かおだけ はんぶん のぞいて ようすを たしかめました。




たてものの かべに せなかを もたれて こしを おろした

わかい だんせいの がくしが ひとり いました。


ふしぎな みかづきのような かたちの がっきを


そらを あおぎながら かなでています。



「おもって いたのと・・・ ちがう・・」



じょせいの がくしゃは おんがくの ぬしを 

もっと もっと としよりだと おもっていたので 

じぶんと さほど かわらない としごろの

だんせいだったことに かなり おどろきました。



かれが にんきのある がくし だとは まったく しりません・・・




こころのなかで つぶやいた つもりが こえに なっていたようで、


おもわず、がくしは えんそうの てを とめました。





がくしが こえのした ほうに ふりむくと


かべの かどから こちらを のぞく じょせいと めが あいました。




かがやく ぎんいろの みずの ながれのような かみに


こかげの わかばのような みどりいろの ひとみ。




トウフィは 「みられてしまった」 と きまずい きぶんでした。



しかし、「のぞいている」じょせいの ほうが あわてた ようすで

おろおろと かおを まっかに しているのが おかしく なりました。




「・・・ みつかって しまいましたか・・

 かくれていないで こちらに いらっしゃい ませんか?」



トウフィは えがおで こえを かけました。



えんそうかいで あつまる じょせいたちの あつかいかたには なれているので 


かのじょも そういう ひとりだろうと おもったのです。




「・・・ ここは かんけいしゃ いがいの たちいりは きんし です・・・」




がくしゃは そういいました。



いつも たのしみに していた おんがくだと いうのに

そんな ことばしか でてこない ことを なさけなく かんじました。


はずかしかったのです。




「それは・・ しりませんでした! ・・もうしわけ ありません。」




こんどは トウフィのほうが あわてました。



そのようすを みて がくしゃは わるいことを いったきぶんに なりました。



「・・・でも!

 みんな・・ あなたの おんがくを たのしみに しています。

 わたしも いつも こんどは いつだろうと ・・ 

 きこえてくるのを・・まっていました。 」



トウフィは まじまじと じょせいを みました。




せなかから つばさが はえています。

トウフィの まわりには そういう ひとは いません。



じょせいの がくしゃは それが さらに はずかしく なりました・・

「・・・ なにか?・・」



「あなたは ・・・とべるのですか?

 それは はね?!  つばさが せなかに?・・・」



がくしゃは ちかづいてくる トウフィを

なんて うつくしい せいねん なのだろうと おもいました。



けんきゅうじょは としより ばかりで わかいひとが ほとんど いないのです。




「とべます・・ すこしなら。・・そんなに めずらしいですか?」



うまれつき つばさを もっていた かのじょには

トウフィが なにを おどろいているのか わかりません。


かのじょの りょうしんにも つばさが あるのですから。



トウフィは みどりいろの ひとみに ぎんの かみをした

すきとおる つばさを もった めのまえの じょせいに

ひとめぼれを しました。



まっかに ほほをそめる ようすが とても かわいらしくて

どうしても なかよく なりたいと おもいました。




「はじめまして。 しつれい ばかりで ごめんなさい。

 わたしは トウフィと いいます。

 ・・・ あなたの おなまえは? 

 よろしければ おしえて いただけませんか」




「・・・カエル・・です。

 こちらの けんきゅうじょの がくしゃ です・・・」




ふたりは おたがいを どこか なつかしいと かんじました。


その りゆうは わからないの ですが・・・







 これが「さいしょの わたしの きおくを とりもどす かつどう」を

 していた たましいの チームの 

 「リーダー」と ともに にくたいを もつ けいけんを のぞんだ

 なかまの たましいとの さいかい なのでした。





**つづく**



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ぶっしつと ひぶっしつの ふたつのせかいが こんざいする ほしに

にくたいを もって うまれた 「リーダーのわたし」こと 

しょうねん【トウフイ】は 

なににでも きょうみを しめす こどもです。



なかでも いちばんの おきにいりが 「おんがく」でした。



   ☆



ムラの おまつりで おおぜいが 

それぞれ ちがう がっきを

えんそうするのを ききました。



ちがうおとを かなでる がっきが かさなりあう うちに

おんがくと なるのが おもしろかったのです。



「あれは、なに?」



ちちおやに ぶらさがるように てを とられながら

トウフィは たずねました。



「がくし の あつまり だよ。

 おまつりの ために あつまってきたんだ。

 がっきで おとを かなでて 

 おんがくを つくり うちゅうに ささげているんだよ。」




やさしく ときに かなしげで ・・

とたんに たのしく うきうきするような・・



おとの こうずいに のまれるような ふしぎな かんじが しました。



ひとつの がっきに トウフィは めを うばわれました。



「ねえ? アレは なんていうの?」


トウフィは いっしょうけんめい ゆびさして

ちちおやに つたえようとしました。




「・・どれだい?」



「あの・・ ながい ぼうが ついていて

 いとが いっぱい そこに あって・・

 かけた おつきさま みたいな カタチで・・

 ぼうに また いとが あって・・

 ほら! こすって おとを だしている アレ!!!」




ちちおやは ああ、と うなづき

トウフィの あたまを なでながら こたえました。



「あれは、 げんがっき だよ。」




みればみるほど ふしぎな カタチを していますが



ほかの どの がっきよりも きれいな ねいろを だしていると

トウフィは おもいました。



「おおきくなったら あれを できるように なる!」



トウフィは その みかづきの ような かたちの 

きれいな ねいろの がっきに なぜか ひかれました。



 ☆



ときが ながれて トウフィも おなじ としごろの こどもといっしょに

べんきょうを するばしょに かようように なりました。



いちばん すきなのは おんがくの べんきょうでした。



「なぜ わたちたちが おんがくを かなでるのか・・

 みんなは ・・・わかるかな?」



せんせいの といかけに こどもたちは くびを かしげました。




トウフィは それをみて なぜ みんなは しらないのだろうと

ふしぎに おもいました。



はい、と トウフィは てを あげました。



さされた トウフィは 


ちちおやに おそわったとおりに こたえました。



「おんがくを うちゅうに ささげるため です。」



へやに ざわめきが おこりました。



「うちゅうって なんだよぉ? 

 ひと、じゃあ ないのに? おんがくを きくわけないじゃないか・・」


「ささげるって? なんのために?」



トウフィは まっかに なって うつむきました。。

まちがっているのかと おもい ふあんになりました。



むねが くるしくて はなが つぅんと いたくて

めのまえの けしきが なみだで ゆがみました。




せんせいは いいました。




「きみは どこで おそわったのかな?」



ないてはいけない、と おもうほど こえが でません。



「・・・・・ おまつり・・で・・  おとうさん・・ に・・」


ふりしぼった こえは きえそうなほど ちいさく なりました。



こどもたちの ざわめきに のみこまれました。




「まあ・・ それも あるだろう。。

 
 おんがくは たのしむために かなでるんだよ。 


 たのしいきもちは おんがくで ばいになる。

 そして みんなが たのしく なかよく すごせる。


 さあ、 たのしい おんがくを べんきょう しよう。」




 ☆




 トウフィは なにか おちつかない きぶんで いました。




たのしむだけ? それが おんがく?




あの おまつりの がくしたちの かなでた ねいろは


たのしかったぶぶんも あったけれど・・・





どこか かなしく せつなくて・・



なにかに にている きがしたのでした。




それが なにかを ことばに できない じぶんが


もどかしくて  トウフィは また うつむくのでした。




とどかない ものに いっしょうけんめい てをのばす

そういう きもちにも にていて

でも  どこか つよく おもう ものがあって ・・




それが あの がくしたちの かなでた おんがく・・・




(ちちおやの ことばは まちがい なのだろうか・・)



そんなことは けっして ない と おもいながら。

だれにも わかってもらえない ことが かなしくて。



この もどかしい きもちが


【あの おんがくと どこか にている】と トウフィは おもうのでした。




**つづく**



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あかい きょうれつな ひかりに つつまれて・・・


きが つけば。。。


「リーダー」は

「じぶんが なにもので あるか」を すっかり わすれました。



  ☆ 



そこは あたたかく まぶしい ひかりに あふれた ばしょ。



ただ、まぶしくて。 ただ、くるしくて。 ただ、ふあんで。

おおきな こえで さけぶのでした。


それは なみだを ともない、 ことばには ならずに。



~ここは、どこ?  いったい、どこ?




「おお、 なんて げんきの よい おとこのこ だろう」


おおきな てが ほほに ふれました。

よくみえないけれど たしかに ふれられたのは わかりました。


「あなたが なまえを つけて あげてくださいね」


おだやかな こえが きこえます。




うまれた あかんぼうは 【トウフィ】と なづけられました。



「さいしょの わたし」との つながりの きおくを

とりもどす かつどうを はじめた たましいたちの リーダーの

にくたいを もった すがたが そこに ありました。



    ☆


その ほしは はんぶんは ぶっしつで  はんぶんは ひぶっしつ の

はざまを ゆれうごく せかいを もちあわせて います。



じゅうにんは にくたいてきに ぶっしつか することも

にくたいを もたないことも どちらも じゆうに せんたくが できました。


おおくの ばあい 「にくたいを もたない」せんたくを するのですが


トウフィの りょうしんは にくたいを もつことを えらんだ

しょうすうは なのでした。



にくたいを もたない じゅうにんたちは 

おもうだけで ばしょも じかんも いどうできる ちからを もっていますが・・・


にくたいを もっている じゅうにんたちは そこまでの じゆうが ききません。


ひぶっしつの りょういきは かれらの にくたいでは くらすことが できず 

とても かぎられた くうかんでの せいかつを しいられました。

にくたいを もつものは しょくじを しなければ 

いのちを つなぐ ことが できません。


はんぶっしつ の くうかんが はんぶんを しめる このほし では

その しょくじを えること そのものが とても むずかしいこと なのでした。


あえて にくたいを もつ ことを えらんだ かれらには

あたえられた とくべつな かんかくが ありました。


それは 「せっしょくで えられる かんかく」という ものです。


あつい つめたい 

あたたかい さむい 

やわらかい かたい 

いたい ここちよい・・・


にくたいを もつからこそ えられる とくべつな かんかく。。。



このほしでは ふたつの せかいが そんざいし

おたがいが その いしつさを みとめあいながら

くらしてる・・・


とても ふくざつで うちゅうでも まれな ばしょ なのでした。






**つづく**



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つづいて、リーダーが あんないされた

せいめいたいとして うまれる じゅんびを している たましいの むれは 


べつの ばしょへと いざなわれました。



あたたかい しろい ひかりに みちた くうかんは

かいだんのような だんさが どこまでも 

したに むかって だんだん すりばちの ように ふかい かたちを なっています。



しどうやくの たましいが はなしを はじめました。



「こちらに あつまった みなさんは

 ほかの たましいとは すこし ことなる やくわりを えらばれました。


 おおきな くくりとして 「きづき を しゅういに もたらす」ことを

 もくてきに えらんでいます。



 おそらく あなたがたは 

「うまれた もくてき」を ときおり しぜんに おもいだし・・

 にくたいを もつことに いわかん や ふしぜんな かんかくに
 
 とらわれて おもいなやむ ことが あるでしょう。


 それも あなたがたの かだいの ひとつです。
 


 たのしんで せいいっぱい かぎられた いのちの じかんを

 すごして きてください。



 これから あなたがたは せいめいたとして 


 じぶんが えらび きめた それぞれの いきかたを するわけですが・・・



 
 うまれる ほしの かんきょうに あわせて

 たましいの はちょうを ちょうせいする ひつようが あります。


 この かいだんを いちだんずつ くだっていって ください。



 かいだんを くだりきった そのとき

 おやとして えらんだ 「おんな」の にくたいの なかに

 めばえた いのちのなかに あなたがたは しぜんに はいれます。



 それでは、みなさん。  ・・・いってらっしゃい。」





リーダーは しゅうだんの なかに

いっしょに 「にくたいを もつ けいけん」を こころざした 

チームの なかまを みつけました。



「きみが いっしょで こころづよい。」


「あなたは おとこと おんなの どちらを えらびましたか?」


たずねられて リーダーは ふあんそうに こたえました。


「わたしは・・・ おとこを えらんでみた。

 なにしろ・・ よくわからない。やってみないことには、ね。」



なかまは えがおで いいました。


「わたしは おんなを えらびました。 そうなのですか。

 かならず あなたと であえるように と、

 けいかくの なかで じょうけんを つけたのです。

 どんなかたちで あっても、 おなじ もくてきを はたすように。


 かならず、むこうで あいましょうね」



 リーダーは うなづきました。


「そうなんだ・・ それは ありがたいな。

 うまれかわった きみに あうのが たのしみだよ。」



ふたりは ならんで かいだんを ゆっくりと おりました。


だんだんと、 おもさを おぼえはじめました。


とうめいの ひかりを はなっていたのに 


・・・ その ひかりが きえて いきました。



かろやかな かんかくは すっかり なくなり


まるで かたい ゼリーの なかを かきわけて 

すすんで いるような おもさに つかれを おぼえました。


すべてが いままで かんじたことのない かんかくです。



「・・ どこまで つづくのかな・・」



くたくたに なったころ・・ 


みたこともない きょうれつな

あかい つよい ひかりに つつまれました。





**つづく**



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あたらしい ぼうけんを するにあたり

リーダーは 「さいしょの わたし」に ほうこくを しました。



「これから、にくたいを もつこと を けいけんする たびに むかいます。

 なぜ、あなたと じぶんが ことなるものと かんじて しまうのか・・・


 せいめいたい に うまれることとは

 いったい どういうことなのか・・・


 わたしも にくたいを もつ けいけんが してみたいのです。


 でなければ 

 「ぶんしんたちの きおくを とりもどす かつどう」は

  ほんとうの もくてきを はたせないと かんじます。」



「さいしょの わたし」 は うなづきました。



 「わたしも あなたの ゆうきのある せんたくに
  
  
  はくしゅを おくります。


  たくさんの けいけんを つんで もどって きてください。」



リーダーは いっしょに にくたいを もつことを

のぞんでくれた なかまと いっしょに

うまれる ばしょに えらんだ あるほしを めざしました。



     ☆ 



そこは かれらにとって はじめてみる こうけいでした。


うまれる じゅんばんを まつ ながいながい れつに


たましいたちが ならんでいました。



「さいしょの わたし」に とても ちかい かれらには

なにを いみしているのかが さいしょは わかりませんでした。


  ☆


たましいたちの ながい れつの さきには

いくつかの しどうする やくわりの たましいが いて

なにかを はなしあっています。


はなしあいの のちに ・・・


えいぞうが うつしだされるのを たましいが ながめていて

「これにします」と なにか、を きめています。


そののちに たましいは  いくつかの ぐるーぷに わかれて

べつのばしょに いどうしていきます。



「なにを しているのだろう・・」


リーダーと そのなかまは はじめて おちつかない かんかくを

おぼえていました。



「つぎは、 あなたの ばん です」


よばれたのは リーダーでした。



きがつけば れつの いちばん まえに なっていました。


しどうやく の たましいが ききました。


「あなたが このほしに うまれる もくてきは なにですか。

 そこで なにを けいけん したいのですか。

 けいかくを たてて ください。」



リーダーは いままで じぶんが してきたことを はなしました。

そして、せいめいたいとして うまれたいと かんがえた わけを・・・



「なるほど。 わかりました。

 では、こんかい はじめて にくたいを もつ、と。。。

 それに・・あなたは ずいぶんと 「古いたましい」ですね。」


「古い・・といわれたのは はじめて・・です。」


なにを しどうやくが いいたいのかが 

リーダーには わかりません。


「わたしと くらべても ぶんれつをした かいすうが

 きょくたんに すくないのが わかります。

 よほど でなければ ふつうは・・ 

 ここまで「みなもとに ちかい たましい」は・・・


 こういうばしょに やってきませんので。 おどろいたのです。」


このほしは たいへんですよ、と

しどうやくは なんども くりかえして いいました。


「それでこその、ぼうけんです。ねがってもないことです。」


リーダーは じぶんに いいきかせるように うなづきながら こたえました。



「では、 えらんでください。

 せい というものが このほしの ちてきせいめいたいには あります。


 おんな という せい。

 おとこ という せい。


 どちらを きぼうしますか?」



「ちがいは なにですか?」


「からだの しくみ が ことなります。

 しくみが ちがうことで その いきるなかでの やくわりも

 かんじょうの もちかたも かわります。


 いっぱんてきに・・

 おんな は あらたな いのちを うみだす  

 とくべつな にくたいてきな のうりょくが あります。


 おとこは その いのちを うみだす ための

 きっかけを おんなに もたらし、 

 うまれた いのちを

 パートナーとなった その おんなと ともに そだてます。」



リーダーは なやみました。


「いっぱんてきに、ですが・・・

 どちらのほうが より かつどうてきですか」



「おんなは にくたいが けんこうでなければ

 あらたな いのちが うみだせません。

 しかし、いっぽうで しんぼうづよい けいこうにあります。

 いのちを うまないことも えらべます。


 おとこは おんなよりも にくたいてきに

 ちからづよい けいこうにあります。

 そのぶん じょうぶな ものが おおいです。


 といって・・どちらが すぐれている と、 

 いうわけでも ありません。 


 どちらかである、ただ、それだけのこと。」



まよったあげく、リーダーは「おとこ」を えらびました。



  ☆


つづいて、えいぞうを みせられました。


「どの おやを えらびますか。」


かずおおくの おとこと おんなの すがたが 

つぎつぎに うつしだされます。



ひとくみの おとこ と おんなの えいぞうに

おもわず、 リーダーは ひきつけられました。


「あ!・・ このひとたち・・

 きめました。 このひとたちの ところに うまれます・・」



それは やさしげな えがおを うかべた おんなと

すこし しんけいしつそうな かおを した おとこ。


なぜか わからないけれども・・


リーダーは この ふたりに ひかれました。



「では・・ あちらの グループへ。
 
 そこで、つぎの せつめいを うけてください。」




リーダーは うながされて たましいたちの むれに くわわりました。



**つづく**



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リーダーの「わたし」が ひきいる チームの
「さいしょの わたし」と 「ぶんしんたち」のきおくを とりもどす かつどうは
はてしなく つづくようでした。


そのなかで、 チームの みんなの なかに
おなじ かんがえが うまれはじめていました。

「もしかしたら 「わたし」の ぶんしんたちは
 「さいしょの わたし」と 「じぶん」が おなじものである
 ・・・そのことを わすれてしまっていても ・・・」


みんな おなじ かんがえが よぎるのを かんじていました。

だれが、 それを さいしょに いうか・・


それだけの ことでした。


リーダーの 「わたし」は しばらく かんがえつづけていました。

そのしばらくも とてつもなく ながい ながい あいだ なのでしたが。。。



「おもうに・・」


さいしょに こえを あげたのは 「リーダー」でした。


「わたしたちは かんちがいを していたかも しれない。

 さいしょから「きおく」そのものは なくなっていたのではなくて

 だれもが 「わすれてしまう」、 そういうしくみに・・・

 もともと なっているのかも しれない。」



チームの だれもが いきを のみこみながら

つぎの ことばを まちました。


「にくたいを もつことは ぼうけんであって

 すばらしい けいけんをできる きかいだから

 いしきの わくに とらわれずに 

 なんでも ちょうせんできるように・・・

 よくも わるくもなく・・

 どんな ことも できるように・・・


 もともと 「わすれる」しくみ になって いるのでは・・?


 「さいしょの わたし」 が つくった ルールに もとづいて。」



 チームの ぜいいんが じぶんも そう かんじていると

 おもいました。


 チームの ぜいいんが だれひとり 

 「にくたい」を もっては いない そんざい だから・・・


「にくたいを もって いきる」という ことが 

どういう ことなのか が わからないのでした。



リーダーは いいました。


「だれか・・

 だれでも いいから・・


 わたしと いっしょに 「にくたい」をもって

 せいめいたいとして  いきてみる けいけんを

 してみないか・・・?」



 ~~~~~~~~~



 「さいしょの わたし」は

 この ようすを たのしく ながめていました。




 「ようやく わたしの かんがえている ことが

  かれらにも わかった みたいですね・・」


 ~~~~~~~~~~~



リーダーの こえに

ひとりが こたえました。



「わたしも けいけん してみたいです。

 にくたいを もって いきるということを。」



リーダーと その なのりをあげた「わたし」は

ほほえみあいながら 

うちゅうの あるほしを みつめました。


「では・・ あの ほしで・・

 うまれかわって あいましょう。。。」





**つづく**



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「リーダーのわたし」のもとに はじめられた かつどうは

ひろい うちゅうの ほしぼしに ちらばった 

いくせだいも はなれた 「わたしの ぶんしん」を

さがすことから はじまります。



ある ほしでは こういう おしえが 

ひとびとの あいだに ねづいていました。


「わたしたちは えいえんに うしなわれることの ない
 たった ひとつの ものを だれしもが もっている。

 それは たましい で ある」



リーダーは ようすを みていました。


もしかしたら また おおきな かんちがいが

うまれてしまうかも しれない・・


それが こわかったのです。



その ほしの ひとびとは 

まいにちの しょくじと おなじように

にっかとして しずかに めをとじて すごすのでした。



それは ほんの すうふん の ときも あれば

いちじかん いじょうも つづける ことが ありました。


ひと それぞれに めをとじて しずかに すごす 

じかんの ながさは ちがうようでしたが 


このほし では・・・

おなじように だれもが みんな おこなっていました。




そうして すごした のちに 

ひとびとは みちたりた ようすで

いつもの しごとに とりかかり、

まいにちを おくるのでした。



「あれは、 いったい なにを しているの だろう・・?」



ねむっている ようにも みえますが


どうも そうでは なさそうなのです。




おもいきって リーダーは

そのなかの ひとりに かたりかけて みました。



そのひとが にっかとしての 

その めをとじる じかんを まちました。



そのひとは ふかく こきゅうを くりかえし

めをとじると じっと しずかに うごかなく なりました。


ねむりと めざめの さかいめに

いしきを とどめている ようでした。



「それは なにを しているのですか」


リーダーの かたりかけは そのひとの

こころの なかに ひびきわたりました。



「これは じぶんの うちなる せかいに

 しんじつを もとめて いるのです」



リーダーのほうが おどろきました。


なんて おちついた おだやかな こころもち なのだろうか・・




「あなたの もとめる しんじつとは なに?」



しばらくの ちんもくの のちに。



「わたしが わたしで あることの いみを さがすこと・・・」


しずかな ほほえみを うかべながら

そのひとは こころのなかで しっかりと こたえてきました。



「リーダーのわたし」は めを みひらき しました。

すがたの ない いしきだけの そんざいである

「リーダーのわたし」には・・・

めも かおも からだ そのものも ない の ですが・・・


そういう こころもち に なったのです。


おどろきと かんどうを おぼえたのです。





にくたいを もっていても 

「さいしょの わたし」の いしきを たもっている

そういう いのちある そんざいに はじめて であいました。





「あなたには わたしが
 なぜ それを もとめているのかが わかりますか?」


そのひとが しばらくすると 

リーダーに かたりかけて きました。



「こたえを あなたは しっている はずですね。

 だから わたしは なにも かたりません。

 あなたがたのような ひとびとが いてくれる・・・

 そのことを しったこと・・ 

 あなたが あなたの そんざいが 

 わたしの よろこび そのもの です」



リーダーは おもったままを つたえました。



「・・・あなたは 「だれ」なのですか・・?」


そのひとは たずねてきました。





リーダーに おもわず えがおが こぼれました。


「わたしは あなた。 あなたは わたし。」




このことばは リーダーが 「さいしょの わたし」から

きかされた いちばん すきな ことばです。



「ありがとう。 あなたは 「わたし」なのですね。」



そのひとは ゆっくりと めを あけると

しあわせそうに そらを みあげて つぶやきました。




    ☆ ★ ☆



この うちゅうの かたすみ での であいを

リーダーは おなじチームの なかまに つたえました。



チームの だれしもが よろこびました。



「だれか、 あのひとが していた・・・

 めを つむって しずかに していた・・・

 あの おこないが なにか しっているかい?」



とおくから ひとりの メンバーが こたえました。


「きっと 「めいそう」 という ものです。

 わたしも そういう じかんを すごす

 しゅぞく の いる ほしを かんさつしたことが ありました。


 「めいそう」で かれらは からだを はなれて

 いしきを うちゅうの かなたへと ときはなちます。

 そこで にくたいの ある じぶんの せかいとは ことなる 

 わたしたちの ような じったいを もたない ものと

 おなじような かんかくと けいけんを するようです。」



なるほど、と 

チームの メンバーから かんしんする こえが あがりました。



「にくたいを もっていても たましいと いしきは

 じゆうに ときはなつ ことが できるとは・・・。」



じったいを もたない いしきとしての そんざいである

かれらは おどろく ばかり でした。

 

「それにしても うちゅうは ひろい。
 
 わたしたちも しらないこと ばかり。


 とおくはなれた せだいにも 

 きおくが のこっている ものが いる。


 とても こころづよい ことだね。


 わたしたちの かつどうは はじまった ばかり。


 「さいしょの わたし」の きおくを

 ひとつでも おおくの ぶんしんに おもいだしてもらおう。


 ほうほうの ひとつが みつかったのかも しれない」




リーダーと チームの なかまたちは  うなづきあい。
 


あおく ふかい ほしぼしの きらめく うちゅうに

ちいさな きぼうを・・・みたのでした。



**つづく**



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すがたなき「わたし」の ぶんしんたち の つくった 


あるチームが 「さいしょ の わたしのぶんしん」で あること を 


みんなに おもいだして もらう ため に かつどう を 


はじめて まもなくのこと・・・


 


 


にくたいを もった とおい「ぶんしんたち」は 


いつも こころ の よりどころ を もとめて いる こと に 


リーダーの「わたし」は き がつ きました。


 


 


こころの よりどころ・・・


 


すがた なき なにものか に じぶん が あいされて いる と いう じっかん。。。


それ を もとめて ある ほし の せいめたい と なった 


ぶんしん たち は「ちょうえつしゃ」の そんざい を しんじて


「しゅうきょう」という もの を はつめい しました。


 


「ちょうえつしゃ」を 「かみ」と なづけて ぎしき を おこない 


あがめて いのり を ささげて いました。


 


そのほしの 「しゅうきょう」を とりしきる ものに


「わたしのぶんしん」の リーダー は はなしかけました。


 


「あなた は わたし なの です。 おもいだせ ませんか?


 わたしと あなたは おなじもの なのです」


 


はなしかけられた ヒトは、びっくり しつつも おおよろこび でした。


 


「おお! ついに かみが こたえてくださった・・・!


 わたし には かみ と かいわ を する 


 とくべつ な ちから が そなわって いる のだ!」


 


このヒトは 


「かみ の こえ を きき、かたる こと の できる 


 とくべつ な そんざい として」


その ほし で おおきな けんりょく を もつ ように なりました。


 


その のち、 リーダー を はじめ 


ほかの「わたし」が かたっても いない こと を 


つぎつぎ と「かみ の おつげ」と いって は 


ことば に して クニを うごかし はじめ ました。


 


これをみた リーダーは おどろきました。


「なんと いう こと だ・・


 この ヒト は なんという かんちがい を して いるのだろう・・


 


【しゅうきょう】とは・・なんだ? 


【かみ】とは なんだ?


【とくべつな ちから】とは なんだ?


 


ちょくせつ この ヒト と かいわ を したこと は 


まちがい だった の だろうか???」


 


リーダー は なやみ ました。


 


ちょくせつ の はたらきかけ が いきものたち の ぶんめい に 


おおきな えいきょう を あたえる こと を しりました。


 


 


「ただ わたし は・・ 


 「さいしょ の わたし」の ぶんしん で ある こと を 


 おもいだして ほしかった だけ で・・・


 まつり あげて ほしい わけ では ない のに・・・」


 



リーダー は おもい ました。


 


じぶん に とくべつ な ちから が ほしい と ねがった あの とき。


 


「さいしょ の わたし」に 


「あなた は すで に その ちから を もって いる」と 


さとされて おどろいた とき の こと・・


 


 


ああ、あの ヒト は・・ 


 


あのとき の「わたし」と おなじ では ないか。。。


 


ちがい は・・・「しゅうきょう」と いう くくり を つくり


「かみ」と いう とくべつ な そんざい が いる と おもい こんで それ を 


ほし と クニ に ひろめた こと。


 


ほんとう は 「あの ヒト」も「さいしょ の わたし」の 


とおい ぶんしん で リーダー の わたし と なんら ちがい が ない こと。


 


でも リーダー の こころ には ふしぎ な ひっかかり が ありました。


 


「あくまでも あの ヒト は わたし を 「かみ」と よび つづける・・」


 


そこが とても ここち わるくて しかたがない の でした。


 


 


なぜ、とくべつ な こと と しんじて うたがわない のか・・・


 


「「かみ」という 「ちょうえつし」ゃ が いるの ならば 


 わたし だって あって みたい。


 いや・・ そんな そんざい は そもそも いない、のだ・・・」


 


 


わたしたち は 「さいしょ の わたし」の ぶんしん だし 


すべて は その こうきしん に かられて けいけん を つむため に 


べつべつの たびを しているにすぎず。。


 


「さいしょ の わたし」は たしか に われわれ を あいして くれて いる


・・・それだけ では なぜ いけない の だろうか・・・


なにが ものたりないと いうのだろうか・・・


 


リーダー の こころ の なかに ひとつ の こたえ が めばえました。


 


「きおく を とりもどす こと は 


 じぶんのつくった きめごとから じゆうに なること」


 


「わたしたちは いかなる かみでも ない」


 


「わたしは ただ 「あなた」と おなじ なのだ。。」


 


 


リーダー は よびかけ ました。

ほしぼし の せいめいたい に。


 




そして みずから が  ひきいる チーム ぜんたい に  


おもいを つたえたのでした。


 


 

**つづく**
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さいしょの「わたし」から かぞえて・・・
とおい とおい 「わたしの ぶんしんたち」が

うちゅうの さまざまな ばしょで

あるものは「すがたなき いしき」のまま、

あるものは「にくたいを もつ せいめい」として、 

いまも ふえつづけている なかで。。。



「じぶんが だれなのか」を おもいなやむ ものが

おおく うまれはじめました。




「さいしょの わたし」の ぶんしん だという ことも



ぼうけんと じっけんを して

その けいけんした ことを 

「さいしょの わたし」に

つたえるために・・・うまれたことも わすれたまま。


「さいしょの わたし」そのものの ことすらも

かれらは うまれたときには すっかり わすれているのです。



     ☆ ☆ ☆


じぶんは ひとりぼっち。

そう しんじている ぶんしんたち。



「さいしょの わたし」は それが ふしぎでした。



じぶんから かぞえて とおく はなれるほど

なぜ 「わたしであること」を おもいだせないのか・・・



そして 「じぶんで えらんだ ぼうけん」なのに

それが つらい くるしいと なげくものも おおくなりました。


かれらが ぼうけんや じっけんを あきらめたり

やめてしまうことは

「さいしょの わたし」にとっては

とても こまること でした。



「さいしょの わたし」じしんも

じぶんが だれなのか を しりたくて

ぶんしんを うちゅうへと おくりだしたのですから。



「さいしょの わたし」は なやみました。



どうすれば 「あなたたちが わたしである」と

おもいだすことが できるのか・・・



みまもることしか できないことも わかりつつ。



    ☆ ☆ ☆


そんななかで

「すがたなき いしき」としての

「わたしの ぶんしん」たちが チームを つくりはじめました。



かれらは 「さいしょの わたし」から

わりと はじめのほうで うまれた ぶんしんたちです。


かれらの ぼうけんと じっけんは

「さいしょの わたしの ぶんしん」だということを

わすれたものたちに 「きおくを とりもどす」ことを

はたらきかける という ものでした。



    ☆ ☆ ☆


かれらの リーダーを ひきうけた

「わたし」のひとり が


「さいしょの わたし」に つたえました。



「みていてください。

 でも、おねがいがあります。」



「さいしょの わたし」は ひさしぶりに どきどき しました。


「いってください。 なんでも ききましょう。」



リーダーの すがたなき「わたし」は

きっぱりと いいました。


「わたしたちに ちからを あたえてください。

 「あなた」と おなじように

  ぶんしんの「わたしたち すべて」と

  つながることが できる その ちからを・・・

 わたしたちにも あたえてください。」



「さいしょの わたし」は おもわず わらいました。



「なにを いっているのですか・・・

 あなたたちは 「わたし」、なのですよ?



 わたしが「あなたがたに あたえる」なんて。。。


 はじめから その ちからを 

 「あなたがたは すでに もっている」ではありませんか!? 」



リーダーの「わたし」は おどろきました。


そのようすに ほほえみながら。


 「さいしょの わたし」はいいました。


「なるほど・・ 「あなたですら、そう」なのですね。

 「わたし」から はなれるほどに

 「わたしとは まったく ちがうのだ」と 


 とおい ぶんしんたちが 

 そう おもうのも わかるきが します・・・」



リーダーの「わたし」は とても うれしそうに いいました。



「そうだったのですね!!! なんてことでしょう・・・

 
 わたしたちの チームの ぼうけんは

 おもしろいものに なりそうです。

 では・・・ いってまいります。」



     ☆ ☆ ☆



「さいしょの わたし」は 

そのようすを ながめつつ おもいます。



「どんなに はなれた ぶんしんも

 かけがえのない わたし そのものなのだ」と。




**つづく**



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ものを うみだそうと ほしに ぶんめいを はぐくもうと している「わたし」と

ものを こわして そこから なにが うまれるのかを じっけんする「わたし」。


おたがいに であうのは はじめての ことでした。



「ぶんめいを うみだそうとした わたしの していることは いみが ありませんか?」




ある「わたし」は あかく もえさかる ほしを ながめて つぶやきました。




「わたしの じっけんを 「わるいこ」と おもいますか?」




「はかい」という じっけんを している ある「わたし」は たずねました。




「あのほしに うまれた いきものの いのちは
 あなたの じっけんのために うしなわれました。

かれらには こころも たましいも やどっていました。

わたしの たいせつな ぶんしんたち でした。


あのほしに のこった わずかな いのちも
このさき いきのこれるのか ・・・


かれらは ただ、 いきていたかった それだけです。

わたしは かれらを もっと ながく そだてたいと かんがえて いました。」




うなずく 「はかいのじっけん」をする ある「わたし」・・・





「やはり あなたから みれば わたしは「わるい」と いうこと ですね・・」




ある「わたし」は なやみました。



なにが わるいこと なのかが じぶんには わからない と おもいました。




「「はかい」は おそろしいことだと 
 ・・・この ほしの しょうとつ で・・・
 あなたの「じっけん」の おかげで しりました。


 あなたが 「はかい」を つづける わけは・・・


 そこから なにが うまれるのかを みとどける ため・・ 



 たしか、 そう いって いましたね。



 わたしは その かんがえかたに きょうみが あります。



 でも うしなわれた いのちは なんのつみも ないのです。


 かれらは ほろびたのは あなたの きまぐれな じっけんのため・・


 ほんとうのきもちを いうのであれば・・・ゆるせない と おもうのです 」




「わたし」の なかに うまれた にくしみと いう きもちに

じぶんでも どうして いいのかが わからずに いました。




いっぽうで ある「わたし」は、 

その にくしみのおもいを しっかりと うけとめながら

おちついた ようすで おだやかに いいました。




「うしなわれることで なげくことも おおくみてきました。

 しかし そこから たちあがる つよさが めばえるのも

 おおくみてきました。



 「はかい」されると いきものは つよくなります。

 ちえも ゆうきも それまでよりも もっともっと そだちます。


 わたしは あなたに いいましたよね。

 「あえて、 あなたの はぐくんだ ほしを えらび、はかい した」・・と。


 このほしの そこに  そだち うまれた ぶんめいには
 
 さいなんを のりこえる ちからが あると おもえたのです。



 わたしは すべてを こわしては いません。



 いまは ほのうに つつまれた このほしも

 すうひゃくねん  すうせんねんの のちに

 かれらが もっと ゆたかに うまれかわる みらいが 

 あなたにも ・・・みえるはず。 」




ほしを そだてた ある「わたし」は くやしい きもちを かくせません。




「でも かれらは ただ いきたかった。。。

 それを うばって 「じっけんだから」で すますの ですか・・・?」




ほしを こわした ある「わたし」は やさしく ほほえみました。




「あなたには わかっていた はずです。 きづいて いたでしょう?


 おそかれ はやかれ あの 「いきものたち」は・・・

 おたがいに ころしあいを はじめるだろう と いうことも。




 それを わかりつつも なりゆきに まかせて 

 そのまま かんさつを つづけた あなた。



 「ほしを しょうとつ させて はかい」 した わたし。



 どちらであっても いきものたちの いのちは うしなわれたのです。




 それでも あなたは わたしの したことを 「わるい」と せめますか・・?」





ほしを はぐくんだ 「わたし」は なにも いえません でした。



はかいをした 「わたし」の いうとおり だったから です。




ほしに うまれた いきものが 「クニ」を つくりはじめたのちに

ちいさな いさかいが きっかけで 「けんか」が はげしくなり

たしかに ころしあう ようすを みたのです。




はなしあいで かいけつを はかったことも あったので

「わたし」は そこに かれらの せいちょうを きたいして いたのでした。



ところが ころしあいは 「クニ」それぞれの どこにでも おこりはじめ



たべものの うばいあいや くらす とちの うばいあいや

おたがいの かんがえかたの ちがいだけで そうなることも ありました。




どうして そうなるのか 「わたし」には ふしぎで なりません でした。



かれらの ころしあいが なることを
 
「わたし」は いのりながら ただ なりゆきを みていたのです。



「・・・ かれらが 「じぶん」で 

 もんだいを かいけつする すべを

 みつけられずに いたのは きづいて いました。



 でも、わたしには なにも できませんでした。


 かれらの もんだいは 
 かれらの ちからで かいけつ すべき ことと しんじて いたのです。


 それは わたしの 「まちがい」 だったのでしょうか」





ほしを こわした 「わたし」は いいました。




「わたしには なにが ただしくて、 

 なにが まちがいなのか まったく わかりません。



 わたしは  わたしの きめた やりかたで

 この うちゅうに おおくの かのうせいを もとめる だけです。



 それは あなたも おなじでは ありませんか。」





ふたりの 「わたし」は あかく もえる ほしを ながめて かんがえて いました。


おたがいの していることを みとめつつ。




**つづく**



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