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童話。 ちょっとだけ、スピリチュアル。
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あるほし で おこなわれた じんこうせいめいたい の



たんじょうと はんしょくの じっけん・・・



そこで うまれた ドラゴンの げんけいである



「ドレイコ」という せいめいたい。





ちのうが たかく



にくたいを ぶっしつか も ひぶっしつか も



じぶんの こころの ままに できてしまう とくせいを もっている・・



ほかの せいめいたいを したう



せいしんの こうぞう を もち それゆえに 


しぜんはんしょくに なかなか いたらない ふつごうさを あわせもつ・・










【ナンバー 10】として かんりされていた



かがくしゃ ドクターカエルの いでんし じょうほうを もとに


うまれた ドレイコ 「エルド」が けんきゅうじょの しいくじょう から



だっそうして はんとしを まわり・・



カエルは その こいびとで げんがっきそうしゃ の



トウフィと けっこんし ふたりは あたらしい せいかつを



おくりはじめて いました。





ふたりの けっこんしき の とうじつ。




とつじょ すがたを あらわした 「エルド」。






けんきゅうじょ から きょかを えられて 


ドクターカエル こじんの かんりか に おかれる ことと なりました。





カエルを したい つづける ドレイコの 「エルド」のため には



いのちを ながらえるための さいぜんの しょち でした。




~ もう おりに はいれと いわれない。



~ こどもの ドレイコを つくれと いわれない。






このことが エルドを どれほど あんしん させたか わかりません。



こころの あんてい こそが


ドレイコの せいめいを いじ する ために


もっとも ゆうせん されること だったのです。











けんきゅうじょ では うつくしい すがたの ドレイコだった



エルドの クローンを りょうさん するための



じゅんびが ちゃくちゃくと すすんで いました。




しいくようの すいそうには


エルドの いでんじょうほうを もとに


だいに、 だいさん、だいよん・・と・・


きらめく ぎんいろの からだと つばさを もった 


ドレイコたち が そだち はじめて いました。




いままでと ちがって とくていの たんとうかんりしゃを



ドレイコ それぞれに わりあてる ことなく そだてられて いきました。




ドレイコ どうしが おたがいの あいだで じせだいを うみだすように。



いしゅ との せってんを できるだけ せいげん したの でした。











やまあいで ひっそりと カエルの もとに



くらしはじめた 「オリジナル の エルド」は。



にげた とうしょに すっかり やせてしまって いたものの



いまでは みちがえるほどに からだも おおきく げんきに なっていました。




ここでは エルドにとって すべてが じゆう でした。





ムラの ひとびとも ドレイコが おとなしく かしこい


いきもの だという ことを エルドを つうじて まなびました。





エルドも むらびとに かわいがられるのを ここちよく おもいました。




ムラの おおきな こうじが あるときは


エルドが しざいの うんぱんに 


かりだされる ことも ありました。




きかいと ちがって いきもので ある エルドが


はこぶことで よぶんな エネルギーを つかわずに



すませることが できました。




しかも ドレイコの さいだいの とくちょうである・・



どんなに うごいても しょくじを ひつようとしない という りてんも


たいへん ちょうほう されました。





「とても あたまが いい から

 いちど おしえると まちがうことも ないし


 こちらが のぞむことを きちんと よそうして うごいてくれる・・


 ほんとうに ドレイコは すばらしい いきものだね」





むらびとが エルドを かわいがり ほめることが


エルドにとって しょくじに つながる こころの まんぞく なのです。



(ここでなら みんなに よろこばれて かわいがられる)


(だれも ぼくに いやな ことを しない)





エルドも しあわせ でした。




エルドは あさと ゆうがたに


カエルと トウフィの いえの そばの ひろい あきちに


やってきて ふたりの ようすを かくにんすると



じぶんの すみかと している やまのなかへと きえていくのです。









カエルと トウフィが いっしょに くらしはじめて はんとしが すぎるころ。




カエルは からだの へんか に きが つきました。


しょくじが あまり できなく なりました。




そんな ようすを おっとの トウフィも しんぱいして



びょういんへ いくように と すすめました。





びょういんでの けんさは あっけなく おわりました。




カエルは そのひ けんきゅうじょの しごと を やすみ



まっている トウフィの もとへ まっすぐ かえりました。




いえでは トウフィが つぎの えんそうかいに むけて


あたらしく きょくを つくって いました。




いえの そとにも その ねいろが きこえて きます。




「・・・ おかえり・・ どうだった?」



カエルの ちのけの うすい かおいろを みて



トウフィは やっぱり びょうきなのかと しんぱいを しました。





「つかれただろ・・ のみもの なら くちに できるかい?」




トウフィは ようい していた

スープを カップに そそいで テーブルに おきました。




「きみの おかあさんに おそわったんだよ・・

 ちいさい ころから だいこうぶつ だって いう スープをね・・」





カエルは ゆっくりと テーブルに つくと、


トウフィも すわって と いいました。




「トウフィ ありがとう・・ びょうきじゃ なかったの」




「・・ っていうと・・ なに? どうしたの? 」




トウフィに すこし にぶい ところが あるのは


けっこんする まえから きづいて いましたが


ここまでとは・・ と カエルは すこし おかしくて


くすくすと わらいだして しまいました。




「・・・・? なんだよぉ・・?」



カエルの わらうようすに つられて


トウフィも えがおに なりました。




「こどもがね、 もうすぐ・・ うまれるわ。トウフィ・・」



トウフィは しばらく

カエルを みつめたまま うごかなくなり・・



ひょうじょう さえも えがおの まま とまりました。




「・・え・・   なんて?!・・」


トウフィは カエルが いっていること が


すぐに のみこめず・・たずねかえして きました。




「トウフィ・・ あなたは おとうさん に なるの・・」



トウフィは だまったまま たちあがると


うろうろと テーブルの しゅういを あるき まわり・・・



いすに こしかけた ままの カエルに だきつきました。



「そうか・・! ありがとう カエル!


 そうなんだ・・!!! すごい!!! うれしいよ!!!



カエルの なかで あたらしい いのちが


すくすくと せいちょうを はじめました。






**つづく**



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