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童話。 ちょっとだけ、スピリチュアル。
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ドレイコの エルドに おさない ふたごを たべられて しまった

トウフィ と カエル・・・



あれから、 エルドは ムラへ やってくる けはいが ありません。



かなしみに くれる おっとの トウフィは ひとり

しばらく うみべの べっそう へ と でかけて いきました。



トウフィは やまあいの じたくに いると。。。


こどもたちの ベッド や ふくに どうしても めが いってしまい

つらくて たえられなかったの でした。



トウフィは カエルに もうしわけない と おもいながらも。



こどもたち を うしなった げんじつに むきあうためには

しばらく じかんが ほしかったのです。



プライベートの うみは あさ と ゆうがた

あわい むらさきいろに そまります。

トウフィは はだしに なって なみうちぎわ を あるきました。



カエルと こんやくして まもない ころに

じぶんの えんそうかいへ かのじょを しょうたいしたとき・・・

おくった ドレスに よくにた いろだ と おもいました。



カエルは なぜ・・・


こどもたちを エルドに たべられた あのとき。


「わたしのことも たべなさい」と・・・

エルドに いったの だろうか・・・




じぶんは ただ いかりと かなしみと おそろしさに

みうごき ひとつ できずにいた・・



なみだが ながれました。

なみの おとが 「ないて しまえ」と ささやく ようでした。



「・・なんて むりょく なんだろう・・ ぼくは・・」



おっと としても  ちちおや としても。



トウフィは ぼんやりと うみに しずむ たいようを ながめながら

ドレイコ について おもいを はせて いました。





ドレイコ という クニの けんきゅうしゃが

じんこうてきに つくりだした せいめいたい は・・・

いずれ このほし から よそへ と おくられて いく と いう・・



「いいのか・・ ほんとうに・・ それで・・」




あの いきものは ・・

ものを たべない はずでは なかったのか・・・


エルドが 「とくべつ」 なのか?

あの ドレイコは カエルに なついていたはず・・



その こどもを 「たべる」とは・・




トウフィは くびを かるく よこに ふると そらを みあげました。




くらくなった そらに 

まんてんの ほしが かがやきを きそいあう ようです。




「・・・ぼくを 【しゅくふく する】 と いったじゃないか・・

 だったら ・・・なぜ・・・

 ぼくに なにを どうしろ と いうんだよ・・

 ・・・ これが 【しゅくふく】って もの なのか?!」




あしの したの すなが 

なみに さらわれていくのを かんじながら。



トウフィは じぶんこそが このせかいから きえて しまいたい


そういう きもちに なって いました。









カエルは この ひじょうじたい を 

ドレイコの けんきゅう に たずさわる 

ひとり の がくしゃ として

けんきゅうじょ に ほうこく を しました。




じぶんの かんり が じゅうぶんで なかった おわびと

じけんが はっせい して から きょうに いたるまで

エルドが すがたを あらわして いないこと。。。




「ドクターカエル。。 さいなん だったね・・

 エルドこと 【ナンバー10】の ほかくを クニに しんせいした。」



けんきゅうじょ の しょちょう は カエルと 

じょうし である おじいさんドクターを よびだして

けっていじこう として つたえました。




「ほかくは・・ はたして できるの でしょうか・・」



カエルは ひとりごと の ように つぶやきました。



「ドレイコは ひぶっしつか できる からだを もって います。

 つかまえた としても ・・また・・ 」



「しつりょう までは なくならない・・。 そうだろう」



しょちょうは ばんぜんの たいおうさくを もって

ことの しゅうしゅうに あたると

クニが うごきだした と いいました。



「げんざい いくせいちゅうの ドレイコの あつかいは・・」



おじいさんドクター は ふあんに おもいながら 

しょちょうに たずねました。




「けいぞくして かんり・・ で よろしいですよね。」




しょちょうは いすから たちあがると。




おくがい の しいくじょう に きもちよさそうに ねころがる

ドレイコたち を ながめました。





「【ほかの ドレイコには きけんせい が ない・・】

 そう いえるだけの データ と しょうこを しめしてほしい。



 こっかじぎょう、 なのだから。 わかっているね。


 こんかいの じけんは ひみつりに しょり される。


 ドクターカエル・・ きみには しゅひぎむ が ある。

 【おこさんを うしなったのは・・じこ に よるもの。】


 そう・・ しゅういには つたえることで てを うった。」






カエルには なんの かんじょう も わきません。


ただ なにを いっても むなしいと のみこむ だけでした。

 







トウフィが べっそうに いってから すでに ひとつき。


カエルは しゅうまつを トウフィと すごしたいと つよく おもいました。




「ひどいわ・・ トウフィ・・ わたしを ひとりに して・・」




あの こどもたちを うしなった ひ いらい・・


はじめて さみしい と いう きもちが わいてきました。



ようやく かなしい と かんじました。



こどもの ねていた ベッド・・からっぽに なって ひとつき。



カエルは なみだと おえつが あふれだすのを とめられませんでした。




どうじに しんぱいでした。



エルドは どうなるのか・・ 




その ふあんに おしつぶされそうで なかずには いられませんでした。



ながれる なみだの あたたかさに

カエルは じぶんが いきているのだ と かんじました。




きょうまで わたしは いったい なにを していたのか・・


こころが まひを していたのか




とまっていた とけいが うごきだした ような かんかくでした。







カエルは じたくうら の ガレージ から


こがたの ひこうきに のりこむと


べっそうの ある プライベートの うみ へと とびたちました。




**つづく**



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