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童話。 ちょっとだけ、スピリチュアル。
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トウフィは カエルの じっかに ほどちかい 

やまあいの へいちを かい ました。



そこに ふたむねの いえを たてました。


ふたむねは ちいさな おがわを はさんで

ちょうど むかいあう ように たてられました。


すこし こふうな がいかんとは ことなり

なかは きんだいてきで さいしんの せつびを ほどこした ものでした。



いっけんは トウフィが じぶんの りょうしんに おくりました。



もう いっけんは トウフィと カエルの あたらしく はじまる

せいかつの ぶたい として でした。



ふたりが けっこんを やくそくして このほしの こよみで

はんとしを まわろうと しています。



クニで とても ゆうめいな がくしのため

トウフィの こんやくの わだいは 

ひろく よのなかに つたわって いました。



それでも トウフィの つよい きぼう・・

「りょうけ だけで しずかに けっこんしきを あげること」を

かんけいしゃも みとめました。




トウフィが がくしとして かつどうする ために

さまざまな かんりを とりおこなって いる

しょぞくさきの かいしゃも ねがいを うけいれ ました。



「がくしで ある まえに 

 きみが ひとりの にんげんと して

 しあわせに なってほしい・・ そう おもっているよ。」



トウフィは がくしとして せけんに みとめらる いぜんから

ささえて おうえんを しつづけて くれた 

かいしゃの ひとびとに

あたたかく その ことばを おくって もらいました。




「かていを もって このさき きみの おんがくが

 もっと ひとびとに きょうかんと かんどうを もたらすように

 えんじゅく していく ことを きたい して いる。」




トウフィは ふかく かんしゃして いました。



「ごきたいに そえるように いっしょうけんめい どりょくします。

 ほんとうに ありがとう ございます・・」



☆☆



どうじに トウフィは 

いえとは はんたいの ほうめんに ある

うみべに べっそうを たてました。


べっそうの まえには しずかな うみが ひろがります。



いままで ためてきた おかねを おもいきり つかい

トウフィは ほしかった すべてを けっこんを きかいに 

かいもとめ ました。



こがたの さいしんがた の ひこうき も かいました。



そうじゅうする ための しかくも 

けんめいに べんきょうして しゅとくを しました。



じたくと べっそうを ゆきき するのに べんりだと かんがえて。



それまで トウフィは 

だいじな がっきの ていれの ためと

せいかつを するのに ひつような ものの ほかには

とくべつな ぜいたくは なにひとつ ・・


じぶんの ために おかねを つかった ことが ありませんでした。



おかねに かんしんも ありませんでした。



おんがく さえ できるので あれば 

それで じゅうぶん まんぞく だったのです。



けっこんを いしき する までは。








トウフィが うみべに べっそうを たてた りゆう。


それは カエルが 「わたしは うみを しらないの」と 

いった からでした。



カエルの りょうしんが 

ほかの ほしから いじゅうしてきた わけは

ふるさとの ほしの かんきょうが へんか したために

くらしにくく なっての ことでした。



この ほしに やってきて からも

もとの ほしに にた ばしょを もとめて

みどりの おおい やまあいに くらして きました。



「うみ・・ って そんなに すてきなの?」


そんな カエルに 

たてもの だけでは なく しゅういの とちも ふくめて ・・ 


プライベートな うみを まるごと プレゼントすると きめました。







ふたりの けっこんの ひどりが きまり。



カエルの そだった ムラ・・


そして ふたりが このさき くらす ムラで

りょうけ だけの けっこんしき を

おこなう ことに なりました。



きんじょの ひとびとが うわさを ききつけて

「ごめいわく でなければ・・」と

ささやかな パーティを ひらくことを ていあんして くれました。



カエルの りょうしんは ほんとうに うれしく おもいました。


このムラに やってきてから いまに いたるまで

ムラの ひとびとは しんせつ でした。







いっぽう けんきゅじょ では。。。


とうぼう した ドレイコ 【ナンバー10】の

いでんじょうほう に もとづいて

その クローンを たんじょうさせる じゅんびが はじまっていました。



「エル・・ いえ、【ナンバー10】の ほかくを あきらめるの ですか・・」




カエルは じょうしで せきにんしゃの 

おじいさんドクターに うったえました。



「つれもどした ところで・・

 あの ドレイコには もう しぜんはんしょくは のぞめない だろう。

きみが いちばん よく そのことを わかってる はずだ。」



おじいさんドクターは しいくじょうの ドレイコたちを ながめました。


「みなさい。カエル・・

 あの 【ナンバー10】 に まさる うつくしさを もった

 ドレイコが いるかい・・?


 われわれの しごとは 

 【よその ほしぼしに あたらしい しゅを おくりだすこと】なのだよ。


 あたらしければ いい わけでもない。


 きにいられ うけいれて もらえる うつくしい しゅ でなければ。

 そして、 ひとの てを かいさずに はんしょく する のうりょくが

 なければ。。。 いみが ないのだよ。 わかって いるだろう。



 あの ドレイコたち すべてが しっぱいさく とは おもわない。

 ただ・・・


 あまりに 【ナンバー10】が うつくしかった から・・


 わたしは あきらめたく ないのだ。


 りかいを してほしい。 いいかね・・カエル?」



 このほしの いちだい じぎょうである 

 あたらしい しゅを つくりだし ゆうえきな せいめいたい として

 ほかの ほしへ おくりだす・・・


 そのための きかんに じぶんが しょぞく している じじつを

 カエルは あらためて おもく うけとめました。



「それは なんの ために・・ ほんとうの もくてきは ・・」


おじいさんドクターは たずねる カエルを みつめる こともなく。



「いまさらかね・・ ドクターカエル。。」


クローンを いくせい するための きょだいな すいそうを みあげながら

おじいさんドクターは いいました。


「この せいいきの ほしぼし との やくそく だから。

 われわれの ほしの やくわり なのだ。


 そのために このほしの すべての クニが

 この じぎょうに しきんを とうじて くれている。


 うみだされる あたらしい しゅは

 この せいいき の きょうゆう ざいさん に なるのだから。」



カエルは すいそうを そっと てを のばしました。



「やくわり・・ そうですね・・・

 つよくて じゅうじゅんな いきもの ・・・

  それが ・・ かいはつの しゅし ですものね・・」



それは しょくりょうと して では なく

へいわてきに かつよう される

すぐれた ちのうを そなえた

いきた ろうどうりょく として。




どんな かんきょうでも いきられて

ひとびとに あいされる ・・


ゆめの ような せいめいたい・・・



あおぞらに つばさを ひろげて まいあがる 

エルドは まさに りそうてき でした。



だれもが みがきあげた きんぞくのような

きらめく ぎんいろの すがたに ひかれました。

 

「このまま ・・【ナンバー10】が ほかく できなければ・・」



カエルは ためらいがちに たずねました。



「にげつづけて いずれ しょうめつ。。。か?


 つかまえた ところで 

 やつは また にくたいを ひぶっしつか して

 するりと のがれて いくだろう・・ 


 かんりしゃ として むせきにん ・・かな・・」



おじいさんドクターは はじめて カエルに かおを むけました。


そのめ には さみしい いろが うかんで いました。



「わたしだって・・ ざんねん なんだ・・

 クローンなど・・ ほんとうは つくりたく なかった。

 【エルド】となづけていたの・・ だったかな・・ あの ドレイコ。。

 せいかくも なかなか かわいらしかった・・しなぁ・・」



カエルは なみだが あふれだし おもわず したを むきました。



「きみが いちばん つらいだろう・・ すまない。。

 ゆるして おくれ・・ ドクターカエル・・」



まごむすめの ような カエルの きもちを かんがえる ほどに

おじいさんドクターも くるしく おもって いたの です。




エルドを たんじょう させる ために

じぶんの いでんしを ていきょうした ドクターカエルに とって

オリジナルの 【ナンバー10】が 

どれほど いとおしい そんざい なのか・・



じぶんの ことのように わかって いました。




**つづく**



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