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童話。 ちょっとだけ、スピリチュアル。
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けんきゅうじょ から にげだした ドレイコ 【エルド】が

やまの なかの ほらあなに みを よせて くらしはじめて から

およそ 2しゅうかん が たちました。






からだを ひぶっしつか させて すがたを けすこと が できても

ねつりょう や しつりょう を かんちできる そうちで

みえない ドレイコが どのあたりに いるのかを さぐること は


けんきゅうじょで ひつような こと として はやくから

かいはつされて きた ほうほう です。




「おそらく・・ 【ナンバー10】は やまの おくに ひそんでいます。

 みつけて つかまえることも むずかしくは ありませんが・・」



しいくいんで こうせいされた ついせきチームは 

ドクターカエルに ほうこく しました。



「あの ドレイコは とても さみしがりな せいかくを しているのです。

 にげて かれこれ 2しゅうかん は たちますから・・


 いずれ かならず・・ わたしに せっしょくを してきます。


 しばらく  。。 もう しばらく じかんを ください。」






じたくの うらやまの おくに ひそんでいる エルドに

たのむから でてきて ほしいと ねがう カエルでした。



むりやり ほかくを しようと すれば また にげるに きまってる・・



エルドは なにか わたしに うったえたくて

あんな むちゃを したといか おもえない・・



カエルは ぎんいろの エルドが ひざしのしたで

みがきあげた きんぞくのように かがやく ようすを 

おもいうかべて ・・ なけて きました。



「ごめんね・・ わかって あげられなくて・・ エルド・・

 いやだったのね。。 むりに つがいに されるのが・・」




☆ ★ ☆



エルドは やまに にげこんでから 

からだが やせていくのを じぶんでも わかっていました。


しょくじを とらない ドレイコたちは 


エネルギーを たいき から えて いました。



それは とても せんさいで

こころの ありかたが エネルギーの とりいれに

おおきく えいきょうを あたえていました。



~みたされている まんぞくしている あんしんしている 


ドレイコが そう かんじてれば じゅうぶんな エネルギーを

すいこんだ たいき から えることが できます。




~ふあん おちつかない さみしい こわい


そういう しんりじょうたい の ばあいは 

エネルギーとして へんかんが されなくなります。



いま、 さみしくて ふあんで しかたのない エルドは


どんなに くうきを とりこんでも

エネルギーと することが できません。。




(けんきゅうじょに もどれば カエルに あえる)


(けんきゅうじょに もどれば メスと おなじ ゲージに いれられる)




エルドの こころは ふたつの せんたくし の あいだで

ゆれうごき まよいつづけました。




しかし どうしても。


(メスの ドレイコと おなじ ゲージに はいる)


そして 


(こどもを つくれと むりじい されること・・)


これだけは いやだと かたくなに おもいました。




(やっぱり・・ かえれない・・)



ほらあなから そとに でようと くびを そーっと そとに のばしました。



たいようの ひかりが まぶしくて

めが くらむのを かんじながら・・



(においを たよりに カエルを さがそう)



すがたを ひぶっしつか させて しゅういに とけこむと

おもてに ようやく でました。





☆ ★ ☆




エルドは すがたが みえない じょうたいに 


からだを へんか させると そらへ まいあがり ました。



やまあいに へいちが あり そこに いくつかの

ちいさな たてものが てんてんと あります。


ややとおくに けんきゅうじょの しいくじょうが あります。



はなの かおりに まじって

ニンゲンが しょくじを する ときの においが しています。



(あのあたりは ヒトが いるんだ・・)



エルドは おともなく せんかいし 

ちいさな たてもの の たっている あたりを めざして 

ゆっくりと ひこうする たかさを さげて ちかづいて いきました。



ニンゲンの すがた が みえて きました。


みちを ゆきかい あいさつを かわす ようす・・・

たてものの そとで なにか しごとを している らしい ようす・・


のりものに またがり いどうを するようす・・



6にんの しゅうだんを みつけました。


(カエルが・・ いる!)



エルドは さらに こうどを さげて ようすを みようと せんかい しました。







カエルと トウフィは ふたりの りょうしんと いっしょに

カエルの くらす ムラに ふたりの しんきょを もとめて きていました。



やまあいの このばしょ が トウフィは とても きにいっていて

カエル と けっこん したら ここで くらそうと

かんがえて いたのです。



「ねえ、いい ムラ でしょう・・ とうさん、 かあさん・・!」


トウフィは カエルと てを つなぎながら


うしろから ついてくる りょうしんに はなしかけました。



「どうせなら・・ ぼくらの いえの そばに 

 もう いっけん たてて・・

 ふたりも ここで くらしたら どうかな・・?」



トウフィの りょうしんは あたりを たのしそうに ながめています。



「しぜんに かこまれて・・ なんて いいところでしょう・・」


「この クニに まだ こういう とちが あるのですね・・」



カエルの りょうしんは わらいました。


「いなか な だけです・・ マチからは とおいし ふべんですよ。

 ただ ほしぞら は とても きれいです・・

 ふるさとの ほしを おもいだせて・・ きにいっています。」



ちゃいろの かみに しろい はだの

このほしの じゅうにん である トウフィの かぞく。


ほかの ほしからの いみんで

ぎんいろの かみに しろい はだで

みどりの ひとみに・・ 

すきとおった じったいを ともなわない つばさを

せなかに つけている カエルの かぞく・・・



「ごくろうも おおかったのでは ありませんか・・

 いまは このほしに いじゅうされる かたも おおくなりましたが・・

 それでも まだまだ じゅうぶんな うけいれの かんきょうが

 ととのっているとは いいにくいですし・・」





「みなさん やさしくて しんせつです・・

 こまることは ほとんど ありませんでしたよ・・

 とても いいほしに いじゅう できたと かんしゃ しています・・



 こうして むすこさんに むすめを だいじに していただけて・・・・


 それだけで わたしたちは もう じゅうぶん すぎるほどに

 しあわせです・・」

 

なかむつまじく てをつなぎ さきを あるく

カエルと トウフィの すがたに


ふたりの りょうしんは うなづきあいました。



「いつまでも しあわせで あってほしいですね・・」



☆ ★ ☆



エルドは おもいました。


(あの ニンゲンは みおぼえが ある・・)


カエルと したしそうに ならんで いる ニンゲン・・




かつて まだ けんきゅうじょの たてものの なかの しいくしつで

くらしていた ころに・・カエルが つれてきた オトコだと・・


すぐに おもいだしました・・



(カエルには ボク の しらない せかいが ある・・)



エルドは かなしくなり かぜを つばさに うけながら

いっきに じょうくうへ まいあがりました。



(カエルの ところにも ボクは いくことが できないんだ・・)




エルドは やまのなかの ほらあなに もどり

つめたい いわだらけの じめんに うずくまりました。



(こうして かくれて いるしか できない・・)


カエルの たのしげな えがおが あたまの なかを よぎります。



(ボクの カエル・・ボクの カエル・・なんだから・・)


(あの いっしょに いる オトコは なにもの なのだろう・・)



いらだちと さみしさが エルドの こころを あっとうします。



ほらあなの いりぐちは 

そとの ひかりで しろく かがやいて みえます。




きいろい チョウチョが 2わ ・・


ダンスを するように ひらひらと まっている ようすを めで おいました。




(・・・おなか が ・・へったなぁ・・)



なんども くうきを すいこんでも 

エルドには おいしさを かんじることが できませんでした。




**つづく**




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