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童話。 ちょっとだけ、スピリチュアル。
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「まつり」の おこなわれる ひにち が きまる と

クニ から せいじん した すべて の じゅうにん に

さんか が よびかけられます。






さんか そのもの は ぎむ では ありません。







まつり は 「ふうふ」 という かんけい や 


「かぞく」の かんかく の うすい、


だんじょ が べつべつ の くらし を している 


この  しゅぞく に とって は


その かんけいせい を たしかめる たいせつ な きかい です。




そして かぞく を もたない みこん の だんじょ には

パートナー を さがし けっこん し こども を つくる

きかい に なります。










オウェングス にも クニ から さんか の よびかけ が

とうぜん あります。




「めんどう だなぁ・・・」



ぼく が ひとり くらい いなくても。


だれか が かわり に いくら でも しそん を

のこす だろう に・・・




かいさい の にひち は あと すうしゅうかん の のち。



なんとなく こよみ に め を むけて

オウェングス は ふと き が つきました。




「あの ほし」が

この ホシ と もっとも ちかづく ひ・・・




よぞら に ひときわ おおきく みえる

あおじろい ほし。





「まつり」は ふくざつ な じげん の へんか が 

もっとも あんてい する と

よそく された うえ で 

まいかい しんちょう に きめられて います。




「そうか・・・ このひ、 なんだ。」




オウェングス は ひとり で、 じっけん しよう と きめました。




じぶん の もつ いどう する の のうりょく だけ で

「あの ほし」への ジャンプ が できるのか。





どうせ、まつり の ひ は

みんな じぶん の こと で いっぱい だろう。



だれが どこに いよう と

き に とめる ことも ない だろう。



これは チャンス だな。



どんな ばしょ なのか も みてみたい。




だいたい、 ためしても いないんだ。



とち の かいたく を しろ と いう の ならば。



この じっけん そのもの が ひつよう だ。



だれか に そうだん する までも ない。


すれば かならず、 とめられる。





「リーダー は ぼく だ。」



じぶん の えらんだ ほうほう を ためす だけだ。











「まつり」 の とうじつ。



なにごと も ないよう な そぶり を みせて。





オウェングス は ムラ の なかま より さき に

しゅっぱつ を しました。




「じゃあ・・・ いくね。 さき に。」





「・・・めずらしい! オウェングス!! 

 ようやく その き に なった わけ?」




オウェングス は おないどし の 


なかま の ことば に ふりかえると。




「うん。 その き に なった。」




まわり の なかま と おなじ ように

「まつり」の ため の おしゃれ を きめて。



まっか な ながい かみ を うしろ で まとめ。

みみかざり を つけ、

おろしたて の まっしろい ふく を きて。



むなもと には リーダー の あかし の

あかく かがやく ネックレス。



みがき あげた ながい あみあげ の ブーツ。




「・・・かっこいいじゃねーかよぉ・・ ネックレス・・

 やっぱ、いいなぁ ・・ リーダーって。」



なかま たち は その ネックレス を 


うらやましげ に ほめ たたえ ます。






「とびっきり の 【びじょ】 を つかまえる。 かならず!」



そういって いたずらっこ の ように

まだ おさなさ が のこる ひとみ を かがやかせて わらい ました。





「さて ・・と。 いく か・・・!」




なかま の ひやかし の こえ に て を ふりました。














あおじろい ほし が いつにも まして おおきく うかぶ そら。



「さいこう だな。」





オウェングス は むね の たかなり と いっしょ に

かるく あし が ふるえる の を かんじ つつ。





~ だいじょうぶ。 ぜったい に、できる。






じっけん を する ばしょ を さがし に

ひとけ の ない ムラ はずれ の あれち を めざし ました。











  ★ ★ ★








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リーダー として この ほしで 「あんてい した とち」を

かいたく する チーム を ひきいる やくめ を になった

わかい オウェングス。




じげん の はざま に いちする この ほし では

「とち を ひぶっしつか の りょういき から

 いかに おおく とおざけるか」 が

じゅうにん たち の のうりょく を もってしても

せいいっぱい の じょうたい でした。




       ★




オウェングス は とち かいたく の せんとう に たち

つね に かんじる こと が ありました。




~ なぜ、 ぼくたち しゅぞく は

  この ほし に こだわって いるのだろう。。。




とつぜん ぶっしつ じょうたい の とち が

ムラ まるごと ひぶっしつ の じょうたい と なって

きえて しまう ことすら めずらしく ない こと。



あんてい しない とち に くらす ゆえに

かんきょう てきおう の のうりょく が 

たかく しんか している しゅぞく。



とち が きえても にくたい を 

ひぶっしつか させて 

にげる ことが できる ゆえに?




いつまで も さまよい つづける しゅぞく。




オウゥングス の

もえさかる ほのう の ような

あかい かみ が ほほ を なでるように かぜ に なびきます。



「リーダー、きょう は これだけ いどう が かんりょう です」



ぶたいA から オウェングス に ほうこく が とどきます。






「ぶたいA の みなさん おつかれさま でした。

 あす に そなえて じゅうぶんな きゅうそく を

 とって ください。


 ぶたいB は ぶたいA の かくほした エリア を

 さらに ひがしほうめん へ いどう させて ください。


 わくせい の ぶっしつじげん が あんてい している

 いま が チャンス と みます。 さくせん を じっこう してください。」




オウェングス は そう しじ を だして。




ふかい ためいき を つきながら

あかい だいち に よこたわり ました。





「リーダー。 やえい の じゅんび が できました。

 ・・・ほら。 からだ を こわすから・・。

 テント の なか で よこ に なって ください。。。」




チーム の さんぼう が

ねころぶ オウェングス の わき に

こしを かがめながら あたま を

かるく なでて ほほえみます。



さんぼう は ちょうろう の おい の まご に あたり

オウェングス を かわいがって くれる あに の ような

ひと でした。




「・・・オウェングス? どうした?

 ここの ところ なやんで いる よう だけれど?」




「ありがとう。 しばらく こうして そら を ながめて いたいんだ。。」




           ★






~ ほか の しゅだん が あるのでは ないのか?





ぶんめい が ぎじゅつ が しんぽ する

きかい を ことごとく うばう のが

この ほし そのもの の ありかた。




・・・なぜ? みんな は ふしぎ に おもわない?





           ★





オウェングス は よる に なる と

そら を みあげて ほしぼし を ながめる こと が

すき でした。




「こんな に たくさん ほし が あるのに・・・

 ぼく は どうして ここ に いるんだろう・・・」



せんぞ だいだい が うまれ くらした ほし だから?

でんとう が だいじ なのも わかるけど。


・・・でも・・・


こんな いきかた を このさき なんびゃくねん も

くりかえす だけなのか?




             ★




「おい・・・ メシ も くわんの かよ? オウェングス?」



さんぼう が しょくじ を もってきて すすめてきます。



「さっき ぶたいB の たいちょう から

 とち の ひがしほうめん いどう は じゅんちょう と

 れんらく が きた。


 あんしん して メシ くえって。」




オウェングス は おきあがる と 

しょくじ の はいった ふくろ を うけとり

にこんだ にく を ほうばり ました。




「らいげつ の 【まつり】 ・・・ おまえ、いく だろ?

 きっと すてき な こ が、いるって!

 そろそろ ・・・こども を つくって みろよ。

 おまえ くらい だぜ。。。

 その とし で 【まつり】 に いかねぇ やつ なんざ・・・」




さんぼう は オウェングス を ひじ で つつき ます。




「おれ なんか なんにん の おやじ だと おもってる!

 えっと? いま・・・  おとこ 3にん・・ おんな 2にん‥

 らいげつ にも こども が できたら・・・


 とにかく しそん を ふやす こと も だいじ、 なんだぞ?」




オウェングス は まつり に いちど は いきました。

しかし き の あいそう な むすめ と であえずに

ただ かえって きました。




「つまんないよ・・・【まつり】。

 おんな の こ って、 みんな して つるんでて・・

 はなし の かけよう も ないし・・・。


 ぎゃく に こえ を かけて もらえた! と おもったら・・・

 ははおや くらい の としうえ だったり・・・


 ぼく は えんりょ しとく。 むいて ない・・・」




さんぼう は オウェングス の ことば に ふきだし ながら。




「こんど は きっと だいじょうぶ だってば!!

 なにしろ クニ で さいねんしょう の 【リーダー】 だぞ! おまえ。


 すごく ちゅうもく されて いるんだから!



 いや?・・ いっそ おまえ の ばあい、 


 としうえ に リード して もらえば?! 


 それも わるく ないって!」




「・・・えんりょ、しとく・・・ いかなくて いいでしょ、べつ に。」



「だめだめ! 

 こんかい は ぜったい に こども を つくれ。 いいな!?

 それで こそ、いちにんまえ なんだ から!!!」




オウェングス は せなか を たたかれて

おもわず せきこみ みます・・・






        ★





「ところで・・ きみ は にくたい を 

 ひぶっしつ の じょうたい に したとき


 どのくらい  いどう する こと が できる?」




オウェングス は さんぼう に たずねました。



「・・・きょり で いうなら・・ この ほし の なか ならば

 どこ へ でも いけるけど  ・・? 

 それ、 【ふつう】の レベル だろ?」





「じゃあ、 あの ほし へは いける かな・・・?」



オウェングス は よぞら に ひときわ おおきく かがやく

あおじろい ほし を ゆびさし ました。



「・・・ だめだめ。 ほし への 【ジャンプ】 は タブー だ。

 そんな こと くらい、 よく わかってんだろ?

 じげん の はざま に とらわれたら かえって こられない。」



さんぼう は かた を すくめて いいます。






「・・・だよねっ、 そりゃあ そうだ・・・」



オウェングス は ふくろ の なか の にこみ を

のど に ながしこみ ながら。



て を のばせば つかめそう な

まんてん の ほしぞら を みあげました。







  ★ ★ ★








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しんぞう の ように かくちょう と しゅうしゅく を

くりかえす あかい ほし。




そこ に めばえた ある いのち に

かつて 【トウフィ と エルド】 だった 

「たましい の ひとつ」 が やどり ました。











その たましい は

にくたい が ぶっしつ と ひっぶしつ の

どちら にも なれる しゅぞく の ひとり として

「だんせい」 を えらんで うまれ ました。




ヒト と よぶ のに ふさわしい ちせい を

もつ かれら は 「おもい の ちから」 で

さまざま な こと が できる のうりょく を もって いました。





ひぶっしつ の だいち を 「かたい とち」 として

ぶっしつか させる こと。


そして それら の とち を ぶっしつか する じげん へ

いどう させる こと。










ひとびと の すがた は とても うつくしい もの でした。




うっすら と ひかり を はなつ しろい はだ に 

もえる ような あかい ひとみ と

おなじ いろ の さらり とした かみ の け。




み に まとう の は 

しろい とくべつ な ぬの に かぎられて いました。



あれた とち で そだつ すくない しょくぶつ を たべる

け の ながい いきもの の け を ていねい に

おり あげた ぬの です。



その いきもの の にく は

この しゅぞく の ゆいいつ の たべもの でも ありました。



かれら は だんせい と じょせい が

べつべつ の ムラ を つくって くらして いました。




きせつ の かわりめ に

かれら は しそん を のこす ため の

まつり を ひらく しゅうかん が ありました。



べつべつ に くらして いた だんじょ が

ひとつ の ばしょ に あつまり

おたがい に きの あう あいて と であう と。



そこ で にくたい を ひっぶっしつか させて

ふたつ の そんざい は とけあい 

ひとつ の そんざい に まとまり ます。



その のち、 

みっつ から よっつ に 

ぶんれつ を します。



こうして

もと の だんせい と じょせい の ほか に

「こどもたち」 が いのち を え ます。




うまれた こどもたち は じょせい の ムラ で 

そだて られて 3ねん のち には

すっかり いちにんまえ に せいちょう します。



そして おとな として それぞれ の せいべつ に おうじて

ムラ に くわわって、 やくめ を えて はたらき ます。










「オェングス」 と なづけられた かれ は

だんせい の ムラ で くらし はじめ 

すうねん が すぎた ころ・・・。




ちょうろう に よばれ ました。




「オェングス。 

 おまえ は この ムラ でも 

 だれ より も けつだん する いさぎよさ を 

 もって いる と わたし は おもう。


 だから 【リーダー】の やくわり に あっている。



 とち の かいたくチーム の リーダー に なってくれ。」






せいねん に せいちょう した オェングス は

あかい ひとみ を おおきく みひらき ました。



いき が とまる おもい で

ことば を しぼり だすと こえ は ふるえて いました。



「じぶん には まだ ・・・ そんな やくわり、むり です!」




ムラ には かれ より も 

としうえ で しかも のうりょく に たけた もの が

おおぜい います。



オェングス に ある もの は

「おもいきり の よさ」 だけ でした。





「いいや。 おまえ が やるんだ。

 わたし が そう きめた。


 だれ にも くちだし は させない。


 いいな、 オェングス。 リーダー は おまえ だ。」




ちょうろう は はっきり と そう いう と。

しわ の ふかい かお に 

やさしい えがお を うかべ ました。


ひとみ には なみだ が うかんで いました。




「この ムラ の みらい を おまえ に あづけよう。

 やすらぎ の ち を みんな に あたえて ほしい。」




オェングス は とまどい の なか で


「わたし なり に せいいっぱい どりょく します・・・」


そう こたえる ほか に ありません でした。











その はなし は またたく ま に


あかい ほし を かけ めぐり ました。



さいねんしょう の リーダー が たんじょう した と。



リーダー が み に つける とくべつ な ネックレス を

じょせいたち の ムラ の ちょうろう から おくられ ました。



オェングス の むなもと に 

あかい ほし の ように 

ネックレス が かがやき ます。




・・・ やるしか ないんだ ・・・




とし わかい かれ は

ネックレス が 

【とてつも なく おもい・・・】 と かんじられて いました。















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カエル だった 「わたし」の たどり ついた うちゅう・・・


そこ は うまれて まもない もの の よう でした。



むすう の ほし が ある もの の

たましい の けはい は ありません。


いのち の けいはい も。





「ずいぶん とおく まで きた な・・・」






「さいしょ の わたし」から どれほど とおく ても


つながって いる かんかく は たしか に あります。



だから・・・ だいじょうぶ。



「わたし」 は ここで 「たくさん の わたし」に なる・・・






「わたし」は ぶんれつ を はじめ ました。

ふえ つづける たくさん の 「わたし」・・・






うまれた 「わたしたち」 は ひかり より も はやく

カエル だった 「わたし」から たびだって いきます。





「わたし は ここ で あなた たち を まって いる から。

 たくさん の けいけん を して

 その はなし を きかせて ください。」





ほんの すこし だけ・・・。


「さいしょ の わたし」 の きもち が 

わかる ような きが しました。











トウフィ と エルド だった 「わたし たち」、ふたり は。


カエル だった 「わたし」 が ふえて ひろがって いる

けはい を とおい ばしょ で かんじ とり ました。





これ が あの「わたし」の のぞみ だった のか・・・





ふえる いきおい と かず に おどろき ながら


ふたり の 「わたし」 は かんがえ ました。




「「わたし」は ぶんれつ の ちゅうしん・・・

 その ばしょ を めざす から・・・


 「きみ」は 【あの、ふえた わたし たち】 を

  ふえ ながら おいかけて ほしい。」





「ふたり で いっしょ に ふえたら どう だろう。

 その ほう が こうりつ が いい はず。」






「・・・ そうか も しれない ・・ しかし、だ。


 かく に なる 「わたし そのもの」 を たもてる だろうか・・・


 「わたし たち」 の もくてき そのもの を

  わすれて しまう こと は さけたい・・・」






「・・・わかった。

 「わたし」が ふえて 「ぶんれつ した わたし」と なる。


  ちゅうしん の 「あの、わたし」 に つたえて ほしい。


 【いつまでも きみ を まもる】と・・ たのむ。」





ひとり の 「わたし」 が ちから づよく うなづき。




もう ひとり の 「わたし」は


いどう を しながら ふえ つづけて 


かすか な 「あの、たいせつ な わたし」の

けはい を はなつ さまざま な ほうこう へ おいかけ ました。





ありがとう と つたえる ため に。


まもる と いう ちかい を じっこう する ため に。












いっぽう。



ことなる じげん へ と はじき とばされた

トウフィ と エルド だった 「わたし」の さいしょ の

さんにん の うち の ひとり・・・




「わたし」 は ある ほし で いのち を えました。




ぶっしつ ひぶっしつ の こんざい する その ほし は

いのち を もつ せいめいたい には

いきる こと そのもの が きびしい ところ でした。



じげん の はざま に ちょうど またがる その ほし は

ひぶっしつ の エリア が いじげん に ひきずり こまれ

たえず おおきさ が へんか を して います。



そこ に いきる ちてき せいめいたい として

「わたし」 は いのち を えました。



ふあんてい な かんきょう で

せいぞん の ため に とち を かくほ する

かいたくしゃ として。




あかく かわいた その ほし は

いのち の はんえい を こばみ つづけます。



みゃく うつ しんぞう の ように

かくちょう と しゅうしゅく を くりかえす の でした。















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トウフィ だった「わたし」は

カエル だった「わたし」を おいかけて

きらめきく むすう の ほし めぐって とび つづけ ました。



とおく で かつて の なまえ を だれか に

よばれて いる こと に きが つきました。




それは ひぶっしつ の そんざい ・・・

いまにも きえて しまい そう に

かなしげ で よわよわしい ようす が みえました。






~「わたし」は あの そんざい を しっている。




さいご の とき まで 

カエル だった 「わたし」が いかそうと していた

【ドレイコ の エルド】・・・






・・・カエル どこ? トウフィ どこ?

   おねがい・・ こたえて・・・




「エルド・・ だね。 【わたし】だよ。 わかるかい。

【トウフィ】だったもの、だ。 きこえるかい? エルド?!」




エルド は きづきました。



なつかしい けはい を かんじました。

よびかけ の ぬし の すがた は どこにも ありません・・・




・・・トウフィ!!! どこ!? 





ちから を ふり しぼって おおきく しゅうい を


まわり かくにん した けれども


けはい は あっても どこにも すがた は ない の です・・・





「すまないね。 エルド。。

 トウフィだった【わたし】も 

 カエル だった「わたし」 も・・・


 もう、 いない のだよ。 



 これから きみ は じぶん の ちから で

 うちゅう を いきぬく すべ を みに つけて ほしい。



 これ は カエル だった 「わたし」 の のぞみ だから。



 しんぱい を させて すまない。

 さき に いのち が おわって しまって・・・

 きみ を のこして いく こと を ゆるして ほしい。



 いきるんだ。 いいね・・・ エルド。」




やさしく エルド の ふるえる こころ を

トウフィ だった 「わたし」 の いしき が つつみます。





・・・いやだ・・ いやだ!

   ひとり に しないで。


   どこ に いく と いうの? トウフィ・・?







「わたし は カエル だった 【わたし】を さがしている。


 いっしょ に いきて くれた こと に ひとこと で いい。


 ありがとう と つたえる ために。 」






・・・ぼく も、 いく。 カエル に あい に いく






トウフィ だった 「わたし」 は 

せつなげな エルド の ねがい が いたい ほど に わかります。





「むり だよ。 それ は・・・

 きみ の いのち が おわって しまう ほど に

 はるか とおく の べつ の うちゅう を 

 めざさなければ ならない の だから。」






・・・ぼく は  ほら! ・・からだ なんて ない よ。


   だから いける。 どこ に だって いける。


   トウフィ が つれて いって くれる なら!・・・







「でも、 いのち は ある・・・ そうだろう?


 むだ に しないで ほしい。 いのち の じかん を。」





トウフィ だった 「わたし」 は

ふりきる ように わかれ を つげました。




「いきるんだ。 いいね。 エルド。 いままで ありがとう。」




・・・おねがい トウフィ・・・ 

   ついて いく・・ つれて いって!!!


   キミ の おもい と ぼく の おもい に

   なん の ちがい が ある!?


   ぼく は もう なに も ない。

   のぞむ のは カエル を まもる こと だけ なのに・・・




   あのとき・・


   もえる あかい なに か から

   ふね を まもろう と したんだよ?!



   でも それ は 

   ぼく の からだ を すりぬけて あたって しまって・・・

   ふね は こわれて しまった・・・




   ~すがた を あらわして は いけない~



    カエル が そう ねがった から・・・そう した のに。




    そのため に まもって あげられ なかった・・・






    だから・・ こんど こそ ・・・



    きみ だって おなじ じゃないの?


    どこ が、 なに が、 ちがう?






トウフィ だった わたし の

ながい ちんもく を ほし の うみ が のみこんで いきました。






こんな こと は ゆるされる の だろうか・・・


じぶん に といかけて みました。




きが つき  ふと おもい ました。




エルド も じぶん と おなじ なのだ・・・


「わたし」 と おなじ  「わたし」 の ぶんしん・・・




~ あなた の おもう とおり に。

  それ は わたし の のぞみ です・・・




さいしょ の わたし の こえ が きこえます。






「エルド・・・ ほんとう に それで いいの かい?」





ゆるして くれる だろうか・・・ カエル だった 「わたし」は。




トウフィ だった 「わたし」 は けっしん を しました。






「ならば・・ おいで。


 【わたし】の なか で いきろ。 ・・・エルド。」
    





ふたつ の たましい が ゆうごう する しゅんかん。


たがい の ねがい が おなじ である こと を わかち あいました。





ふたつの たましい は 

いちど ひとつ に まとまった のち・・・



ゆうごう の はげしい エネルギー を えて

みっつ に ぶんり を しました。





いきおい で わかれた うち の ひとつ は

べつ の じげん へ と とびこんで いきました。






おさない こども の ような じゅんすい な いしき。


みなもと に ちかい せいじゅく した いしき。





ふたつ の いしき を あわせ もつ たましい。


あらたな 「わたし」 が たんじょう しました。





「さあ・・・ いこう。 たいせつな 「わたし」を みつけに・・・」





ふたり の 「わたし」は

うなづき あって、 とおい うちゅう を めざす の でした。














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カエル として いきた 「わたし」は

「さいしょ の わたし」の もとへ むかいました。




「さいしょ の わたし」 は やさしく あたたかな

ほほえみ を もって いつでも むかえてくれます。





すべて の きおく が 「さいしょ の わたし」へ ながれていく のを

カエル だった 「わたし」 は 

おだやか な やすらぎ に つつまれ ながら かんじて いました。




「きかせて くれて ありがとう。 

 とても すばらしい けいけん を しましたね。


 このあと ・・・あなた は なに を したい ですか?」



まんぞく そう な 「さいしょ の わたし」の ようす に

うれしく おもいながら・・・

カエル として いきた 「わたし」は。


その といかけ に はっきり と こたえました。




「わたし も もっと たくさん ・・・

 【わたし】 を つくりたい のです。


 あなた と おなじ ように 「おおく の わたし」 を

 この うちゅう へ と  おくりだして


 たくさん たくさん ・・・おおく の たいけん を したい・・」





じぶん の ささやか な いのち の きおく が

これほど まで 【いみ】 と 【かち】 を もつ の ならば

もっと つみかさねて あつめて みたい・・・


なに が そこから 「わかる」のか を しりたい・・・




「さいしょ の わたし」 は しずか に うなづき ました。




「じゆう に おもうとおり に していいのですよ。

 あなた の のぞみ は 「わたし の のぞみ」 そのもの。」


 
そして カエルだった「わたし」 に たずねました。



「もしかして・・・ あなた は 【なまえ】 が ほしいの では?」



「・・なまえ は いりません・・ わたし は 【わたし】・・」



そう、いって。 しばらくした あと。




「もしも・・ ゆるされる の ならば。。


 【カエル】 と。

 【あのとき】 の なまえ を なのり たい です。」






とおい ほし の うみ を いとおしそう に 


「わたし」は ながめて いいました。





「そうですか。 すてき ですね。」





さいしょ の わたし には

「カエル」だった わたし の のぞみ が すべて つたわります。





「いい の ですよ。 いって いらっしゃい。

 あなた は また ここ に もどって きて くれる の でしょう。

 いつでも わたし は ここ に います。」





【カエル】 は おれい と ひととき の わかれ を

「さいしょ の わたし」 に つたえる と。



うちゅう の かなた の ほし の うみ に

ふたたび こぎだして いきました。






    ★





トウフィ だった 「わたし」 が 

「さいしょ の わたし」 の もと に ほうこく に やってきました。




にくたい を もつ こと の すばらしさ を

あます こと なく、 つたえました。




「つらい こと も くるしい こと も。

 いかり も にくしみ も・・・


 にくたい あって こそ の かんじょう でした。



 【わたし】 は ひなん も ひてい も そこに しません。


 すべて、 たいせつな けいけん でした。」





そして、きづいた こと を はなしました。




「にくたい を もつこと に よって・・・

 【あなた と おなじ もので ある】という

 たましい の きおく は きえてしまう・・・


 しかし、 きっかけさえ あれば。

 それは おもいだす こと が できる・・・。


 これは【あなた の つくった しくみ】 なのでは ありませんか?」




さいしょ の わたし は くすくす と わらいます。




「そう おもう の ならば、そうです。

 ちがう と おもう の ならば、 ちがいます。


 【わたし の きおく】 から じゆう に なって こそ 

 おおく の けいけん が ひろがる の だと 

 あなた が そう かんじた の で あれば・・・


 それで、よい の です。」




トウフィだった 「わたし」 は その こたえ に

おもわず おおわらい を しました。



「おもった とおり。

 【あなた】は、 そう こたえる だろう、と おもいました。」






さいしょ の わたし は たずねました。


「このあと ・・・あなた は なに を したい ですか?」




トウフィ として いきた 「わたし」は しばらく 

ほしぼし を ながめて・・・。



「あのとき、 わたし と いっしょ に にくたい を もって

 とも に いきる けいけん を してくれた

 「わたし」に・・ ありがとう と つたえたい。


 すべて は それから です・・・ 」




「それに」。。。と ちいさく つぶやき。




「わたし には じぶん で きめた やくわり が あります。

 【あなた】と わたしたち が おなじ もの で ある こと・・

 それ を 【おおく の わたし】に おもいだして ほしい と。


 それ に よって・・ こどく と さみしさ を こえて。 

 にくたい を えて いのち を いきる すばらしさ を 

 おおく の わたし に けいけん して もらいたい の です。」




さいしょ の わたし は ほほえみ ました。




「あなた の のぞむ まま に。

 それは わたし の のぞみ そのもの です。



 ・・・ところで・・・



 あなた が 「あいたい」と のぞむ たましい は・・・


 すでに、やりたい こと を もとめて たびだち ました。


 ・・・あちら の ほう の うちゅう へ。」






【トウフィ】は おれい と ひととき の わかれ を

「さいしょ の わたし」 に つたえる と。



うちゅう の かなた の ほし の うみ に

ふたたび こぎだして いきました。














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いんせき が うちゅうせん に しょうとつ した とき。




☆ ☆ ☆





カエル は なに が おこったのか わからない まま・・・



きが つくと ほしぞら に うかんで いました。



そして カエル として いきた じかん を

いっしゅん で ふりかえる かんかく に つつまれ ました。




うまれた りゆう。 そして なぜ こうして いるのか。



おっと に なった トウフィ と うまれて くる いぜん に

かわした やくそく の こと。




~ 「わたし」の もと に かえらなければ・・・


   にくたい を もつ けいけん を とおして 

   まなんだ すべて を・・・



   「さいしょ の わたし」 に つたえる ために。





カエル だった 「たましい」は その きもち で 


むね が はりさけそう な くらい に 


いっぱい に なりました。



せつない ような。 しあわせ な ような。 なつかしい ような。


そして しめい に かられる ような。





~ わたし は 「わたし」 に かえらなければ!






☆ ☆ ☆







いんせき が うちゅうせん に しょうとつ した とき。







☆ ☆ ☆





トウフィ は きが つくと。


じぶん の にくたい が ないこと に おどろきました。


ただ ひろがる ほし の うみ が みえるだけ・・・



そして、 けんめい に カエル を さがしました。



そのうち に とつぜん おもいだしました。




~ じぶん が 「にくたい を もつ けいけん を したい」と

  なかまたち に はなし を した こと。



  そして、 「わたし も いっしょ に いく」 と

  いって くれた たましい が いた こと。



  それ が カエル として うまれたのだ と いう こと。





「・・・わたし の こうきしん と ぼうけん に つきあって くれた・・・


 たいせつな なかま の 「わたし」 に あわなければ!


 そして 【ありがとう】 と つたえたい・・」





けんめい に カエル だった たましい の 「わたし」 を


よびながら ほしぞら の うみ へ こぎだし ました。






☆ ☆ ☆








いんせき が うちゅうせん に しょうとつ した とき。







☆ ☆ ☆






にくたい を ひぶっしつ の じょうたい に して


うちゅうせん と ならぶよう に


とんでいた ドレイコ 「エルド」 は


あかく もえさかる もの が


じぶん を すりぬけたの に おどろき ました






・・・ あれ は なに・・?






どうじ に ふあん な きもち に なり


くうかん を とびこえ うちゅうせん を


つつむ ように しゅんかんてき に おおきくなりました。






しかし。





いんせき は ふたたび エルド の 

ひぶっしつ の からだ を すりぬけて

うちゅうせん に はげしく しょうとつ しました。



ひかり と とびちる ほのお すらも。



エルド の からだ を とおり ぬけて 

うちゅう の かたすみ で

まぶしく かがやく ほし の ように。。。




エルド は ひめい を あげました。





~ いま のは なに?


  カエル は どこ?


  トウフィ は どこ?





カエル と トウフィ を さがしました。




とびちって ひろがる むすう の ひかり を

ひっし に くうかん を とびこえ ながら

あちこち に おいかけて みました。





~ ひとり に しないで・・・


  ひとり は いやだ・・・



  おいて いかないで・・・  カエル、 トウフィっ!!!





エルド の さけび は


こえ に なること も なく。



ねがい と なって うちゅう に こだま して いました。




エルド は ひかり を ひたすら おいかけ ました。





そして。



きが つくと。



そこ は いちめん の ほし の うみ が

はるか かなた まで つづいて いる ようす が

みえる の でした。






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トウフィ の えんそうりょこう は はじまりました。



すみなれた ほし を はなれて 

おおくの ほしぼし を めぐりました。



ほし が ちがえば 

すむ ひとびと の すがた も

はなす ことば も かわります。



それでも おんがく は どの ほし の ひとびと にも 

うけいれて もらえる ものだと いうこと が わかって

トウフィ ほんにん が だれより も かんどう していました。









ドレイコ の「エルド」は 

トウフィ と カエル の

えんそうりょこう の あいだ の すまい となる

うちゅうせん の そと に いました。




「おまえ は すがた を あらわしては いけないの」 




カエル が なんども なんども そう はなしかけて くる・・


だれよりも だいすきな かのじょ の ことば。



~ カエル が そう のぞむ なら、 そうする。





トウフィ が えんそうかい を ひらいている あいだは

ふたり は うちゅうせん に もどって きません。

なんにち も ・・・ なんしゅうかん も ・・・



エルド は じぶん の すがた を みえなく したままで

うちゅうせん に よりそい。

たいせつ な ふたり の かえり を まつのでした。




そして。


つぎ の えんそうかい を ひらく ほし へ むかう とき。

トウフィ と カエル は うちゅうせん に もどります。



うちゅうせん には ふたり の ほか にも

トウフィ の じむしょ の すたっふ が おおぜい のります。



エルド は どんな とき も

すがた を みせない ように 

ひぶっしつか を しつづけ なければ なりません。



カエル に あまえたくても できません。



それでも ふたり の そばに いる だけで

エルド は うれしい の でした。





☆ ☆ ☆





それは あまり にも あっけない できごと でした。





☆ ☆ ☆





うちゅうせん の なか で 

けたたましい アラーム が なり ひびき ました。



「しょうげき に そなえ ざせき の ベルト を

 しっかり しめて ください」



せんない に アナウンス が ながれます。




トウフィ と カエル は にもつ の せいとん を 

ふたり で していた て を とめて

ざせき に すわり ました。




ちいさな まど の むこうに あかく もえさかる

ひのたま が こちらに むかって くる ようす が みえました。




「いんせき ・・・!?」


トウフィ が そう つぶやいた と どうじ に。





うちゅうせん が ひかり と ねつ と 

ばくはつ する おと に つつまれました。











トウフィ と カエル の くらす ほし に

じこ が つたえられたのは そのひ の うち でした。





・・・ にんき げんがっき そうしゃ の 【トウフィ】。

    いどうちゅう の うちゅうせん に いんせき が しょうとつ。

    
    トウフィ、その つま 

    および かんけい すたっふ ぜんいん しぼう・・・






うちゅうせん の わずかな はへん のみ が


かいしゅう できた だけ でした。






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ようい した プレイヤー を 

エルド に そうちゃく する のは  とても こんなん・・・。



「おいで? どうしたの・・・ エルド。こっちに おいで」



エルド は なかなか おもうように いうこと を きかず。





~~ どうやら なにか ある と きがついて いる?




カエル は あらためて ドレイコ の ちのう の たかさ に

おどろかされる の でした。




しごと から かえってきた トウフィ が

はまべ で うなだれて いる カエル に きがつき

となり に ならんで  かのじょ から はなし を きくと・・・



「むり だろう・・ ただでさえ この ところ

 ぼくたち の ようす が あわただしい こと を

 エルド は きが ついている みたいだし・・・



 ぼくら が しゅっぱつ の じゅんび に おわれる けはい を

 さっち している のが わかる もの。



 いっそ、 もう プレイヤー なんか に たよる のは

 ・・・よさないか?


 あいつ の ひぶっしつか する のうりょく は

 いまだって じゅうぶん じざいに つかいこなされて いるんだ。



 エルド は こうして いま も いきのびて ここに いる。


 これから だって じぶん の ちから で 

 あたらしい せかい で いきて いける はずだ。



 ぼくら は あいつ を この ほし から

 だっしゅつ させる だけで いい・・・



 そうじゃあ ないかい?」





うなばら で まいあがる みずしぶき が

エルド の いま とんでいる いち を しめして います。 



カエル は かた を すくめて ほほえみ ました。



「そうね・・ エルド の のうりょく を しんじなくちゃね・・」










トウフィ と カエル は ひさしぶり に

それぞれ の りょうしん を ゆうしょく に まねいて

ささやか な パーティー を しました。



トウフィ の しごと の せいこう を いのって。

エルド を ぶじ に よそ の せいいき に にがせる ように いのって。


みんな の けんこう と しあわせ を いのって。




たのしい しょくたく を かこむ あかりが

はまべ に あたたかく ともり。



みんな の えがお と わらいごえ が

なみ の おと と まざりあい・・・


しおかぜ が とおく エルド の もと に とどけます。




・・・みんな が あつまって いる・・・



その ようす に つられる ように

エルド は あいいろ の やみ を きりさく ように

つばさ を ひるがえして はまべ を めざしました。




たのしげな しょくたく の はるか じょうくう を

おおきく せんかい してから



ゆっくり ゆっくり と まいおりて。



テーブル を てらす でんきゅう の あたたかい ひかり が

エルド の かがみ の ような からだ に うつりこみ

まるで ぜんしん に ほし を まとった よう です。



「・・・まあ エルドったら。 いまごろ・・・

 なんだか さみしく なっちゃった のね?」



ひるま あんな に よんでも 

そば に こなかった エルド が 

ひと が あつまる ようす に つられて やってきた こと が

カエル には かわいらしく おもえました。




かのじょ が いす から たちあがる と。



エルド は おおきな つばさ を せなか に たたみこみ

かすかに はな を ならして あまえる ようす を みせて

ながい くび を ゆっくり と カエル の まえに のばしました。



「おまえ は いっしょ に いくの。 わたし と トウフィ と・・。

 この はまべ から しゅっぱつ するのよ。。」



カエル の しろい て が はなさき に ふれる と

おおきな エメラルドいろ の ひとみ が 

ゆっくり と まばたいて みつめかえして きます。




「しゅっぱつ は 3しゅうかん ご・・・」



じぶん と おなじ いろ の この ひとみ が

ふあんげ に ゆれている こと を 

カエル は じゅうぶん わかって いました。 



「おまえ は いきなければ いけないの・・ エルド・・・」















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かつての カエルの しょくばの どうりょうは

しさくひん を さっそく おくってくれました。



「もんだいが あれば てなおし を するから」と メモが そえてありました。



カエルに とって けんきゅうじょ に つとめていた とうじの

ひとがら も しごとぶり も しんらいを おける 

かず すくない ゆうじん です。



ありがたいな、 こころから カエルは かんしゃを しました。







それは はこの なかに おさまって いましたが

いっしゅん めを うたがう ものでした。



・・・ なかみは どこ?



とうめい の こがた おんがくさいせい プレーヤー は

そうぞう した いじょうに 「とうめい」 でした。


ないぶ の ぶひん ひとつ ひとうも

すべて とうめいど の たかい ぱーつ で できて いて

こんぽう の はこ の そこ が みえるほど です。


ゆび の さき に のせられる ほどの ちいささには

カエルも おどろく もの でした。




「さすが・・・! 

 あのひと らしい しごとだわ。 かんぺき・・・」




さっそく、 トウフィに つくって もらった

とくていの おんいき を しゅたい に した

メロディ を いれて きいてみました。



もんだいなく メロディは さいせい されます。


この ちいささ で えいきゅうに さどう しつづけるなら・・


エルドの からだに ふたんを かかることなく

そうちゃく させられる はず・・・




そのとき。


ふと カエル は おもいました。。


「やだ!・・ エルドが そもそも からだ を ひぶっしつか したら・・・

 プレーヤーは ひつぜんてき に はずれるって いう ことじゃない・・」



せっかく の アイデア だったのに。




~~ なんで そんな たんじゅんな もんだいに きが つかなかったのか!



がっくり と うなだれて 


ゆびさきの とうめいな おんがくプレーヤーを みつめました。




こうなれば エルドの のうりょく そのもの に

きたい する ほかに ない・・ と、 いうことになる・・・










まど の そと は ラベンダーいろ に そまった うみ。


その うえを きもちよさげ に つばさ を ひろげる

ちいさな ひかり が かっくう しています。




「でも・・ つかうしか しゅだん は ない もの。

 さいしょの ひぶっしつか の きっかけ を 

 この プレーヤー で つくれるだけでも いい。


 そのあと は ながれに まかせるしか、 ない・・・」




カエル は せいさく してくれた ゆうじん に

おれい の メッセージ を そうしん しました。














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