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童話。 ちょっとだけ、スピリチュアル。
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けっきょく オウェングス は 

この ほし に まる みっか に わたる 

たいざい を して いました。




【みこ】 の サタラン に あんない され 

この クニ の しゅよう な

とし や しせつ を めぐり、

じゅうよう な ポジション に ある ひとびと と

めんかい する きかい に めぐまれ ました。




サタラン は とても わかい ながら 

「かなり の くらい の たかい」

【みこ】なのだ、と いう こと も わかり ました。






          ★






オウェングス が じぶんの ほし へ もどる ぜんじつ。


サタラン の いえ に まねかれ ました。





ひとり ぐらし の かのじょ の いえ は


じゅうぶん すぎる ほど に 

りっぱ で ひろい もの でした。
 


いくつ も へや が あり、

にっちゅう かのじょ が いない あいだ に

みならい の 【みこ】 である じじょ の なんにん が

かじ や そうじ を すませて おいて くれる と いい ます。





ながい ろうか を あるき ながら

サタラン は つたえて きました。


~ じじょ たち は

  こんばん、 じたく へ かえし ました。





オウェングス を よくしつ の まえ に 

あんない する と。

 

~ ゆっくり あせ を ながして、

  つかれ を とって ください ね。

と すすめて くれました。




ゆげ の おく には

たっぷり の ゆ が はられた ふろ・・・



オウェングス の ほし では 

なかなか できない ぜいたく です。




~ すばらしく ゆたか な ほし なんだ なあ・・


そう ひたすら かんどう して いました。



~ こじん の いえ で、

  この ふろ とは、・・ねぇ・・・





         ★






ふろ から あがって リビング へ もどると。



なれた ようす で りょうり を する サタラン が いました。




てづくり の しょくじ を ふたり で かこんで、 

いくら きいても きょうみ ぶかく おもしろい

この ほし の くらし に はなし が はずみ ました。




~ かならず また、 きて ください。オウェングス。



サタラン は そう つたえて きました。



おいしい しょくじ に まんぞく しながら 



「もちろん・・・ いじゅう の けいかく の せいこう に

 きみ にも きょうりょく を 

 この さき も ぜひ おねがい するよ。


 りょうり、とても おいしかった。 ほんとう に ありがとう。」





オウェングス は 


「また、あす かえる まえ に ごあいさつ に うかがい ます ね」




いままで たいざい させて もらって いた 

【しんでん の しゅくしゃ】 へ もどる、と せき を たち ました。




サタラン は あきらか に 

さみしそう な ひょうじょう を うかべる と

たちあがった オウェングス の うで を そっと とり。




~ きゃくま は たくさん あります から・・。

  どうぞ、すき な へや に とまって いって ください。



うつむき ながら 

ためらい がち な しねん が おくられて きました。




オウェングス は それ が どういう いみ なのか を

りかい できる ほど の、けいけん も なく、

まだまだ、かれ は おとな ・・・では ありません でした。



「どう したん です か? ・・・サタラン?」



あたま ひとつぶん こがら な サタラン の

うつむく かお を くび を かしげ のぞみ こむ オウェングス。



みえた の は 

しろい ほほ を つたう なみだ。



はり が ささった ような いたみ が 

かれ の むね に するどく はしり ました。



あおい ひとみ が オウェングス を みつめます。




うるんだ ひとみ は ほし の よう で・・・。


じょせい を はじめて 「うつくしい」 と かんじ ました。


はかなげな よこがお に ときめき を おぼえ ました。



~ とまって いって ください・・・


かのじょ は なんど も そう つたえて きます。




「・・・わかったよ。 かえらない から。

 おねがい だから、 なかない で。 サタラン?」



さめざめ と なみだ する サタラン を なだめ。



すこし おちついた かのじょ に

きゃくま に あんない されると、

オウェングス は しんぐ に きがえて

しんだい に よこ に なりました。




たかい まど から つきあかり が さしこみます。


そこ に ふるさと の あかい ほし が うかんで います。




「さすが に しんぱい してる だろう な・・・ みんな・・・」

きえた じぶん を さがして いる で あろう

ムラの さわぎ を おもいながら・・・




「・・・ こっぴどく しかられる だろうな・・・」


おおきく のび を しながら あくび。




あす は、「ジャンプ」も できる はずだ。



くること が できた ならば。



「ぜったい、かえる ことだって できる。」



そんな こと を かんがえ て いる うちに。




まぶた が おもく なって きました





   ★ ★ ★








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