忍者ブログ
童話。 ちょっとだけ、スピリチュアル。
[74]  [73]  [72]  [71]  [70]  [69]  [68]  [67]  [66]  [65]  [64
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

オウェングス は たしか に いきて いました。



         ★


「まつり」の ひ。




ひとけ の ない むらはずれ から

となり の わくせい へ 「ジャンプ」 を こころみ ました。




にくたい を しゅんかんてき に ひっぶしつ に して

「あの ほし へ」 と つよく ねがい ました。





・・・おぼえて いる の は そこ まで でした・・・




         ★





きが つくと。


かたく あつい じめん に ころがって いました。




ただ、 ただ、 ひたすた ねむく て。

おき あがる こと も できない ほど に ねむく。



あかるい ひざし が ねころぶ オウェングス に

ようしゃ なく ふり そそぐ なか。



そこ に ころがって ねむり こんで いました。



「ぼくは・・・いきてる・・・」 



~ それなら、なんでも いいや・・


  ここ が どこ だろう と・・・




ねむり の りょういき へ オウェングス は

ひき こまれて いき ました。







         ★ 





つぎ に きがついた のは


かお の あたり が なにか の かげ で おおわれて


くらく すずしく なった から でした。




まだ、 きょうれつ な ねむけ に あらがえ ず

おきあがる こと が できません。



オウェングス は かるく ねがえり を うち ました。


すると。


じぶん の からだ を なにか が 

もち あげる ようす を おぼえ ました。



~ ねむい んだ、すごく・・ ねかせて おいて くれ・・・





         ★





とても あたたかい やわらかな もの の なか に

よこたわって いる じぶん を かんじて いました。




ゆっくり め を あける オウェングス。


しろい ふわふわ した もの に 

からだ が くるまれて いる の が わかりました。



おきあがろう と うで を のばす と。


ふく を きて いません でした。



「・・・・!?・・・・」



ぎょっ と して からだ を おこすと

くるまれて いた もの を はねのけ ました。




そこ は みなれ ない へや でした。



いしづくり の かべ には ところ どころ に 

ぬの が はられて いるらしく

みたこと の ない ほどに ていねい な しつらえ でした。



オウェングス の しっている 「けんぞうぶつ」 には

ない つくり が ほどこされ て います。



~ ここ・・ どこだ?


ほんと に 「ジャンプ」 できたん だろう か・・ もしかして。





はっ として、むなもの に て を あて。

ネックレス を さがしました。



「・・・えっ!!! ・・・ないっ!?」




あせり と ふあん に かられて

へや の なか を あるき まわり ました。



「ネックレス どころ か! 

 ふく も? くつ も! ・・・ない の かっ!?」




じぶん の からだ と せっしょく して いる ぶったい は

ひぶっしつ の じょうたい に できる のうりょく を

オウェングス の しゅぞく は もって います。



そして その じょうたい の まま いどう を して、

ぶっしつか を すれば 

それら も ふくげん させる こと が できます。



あきらか に 「なにもの か」が

ふく を ぬがせて、 ここ に ねかせた・・・ と いう こと。




         ★




まるはだか に されて いる ショック に くわえて

えたい の しれない ほど の 

きょうふ が おそって きました。




ちかい ほし だから と いって。

じぶんたち と にた せいめい が いきている なんて

ほしょう は ない・・・



「これ は・・・ かなり、まずく ない か・・?」




いったい これから どうなる のか・・


かんがえる だけ で ふあん に みぶるい しました。




「・・・いや? いますぐ、にげれば いい だけだ・・・」



オウェングス は ふたたび にくたい を ひぶっしつか

させよう と こころみ ました・・・



~ あれ?・・ うそだろ・・?



まったく できません。



オウェングス は ここ に たどりつく まで に

ちから を つかい はたして いました。



「ジャンプ」 では そうとう な たいりょく と せいしんりょく

その どちら も しょうひ されます。



しばらく むり な ことは・・


じぶん の からだ が いちばん わかって います。





「・・・ くそっ・・・ どう なるんだ・・・・」



へや を うろうろ した ところ で

なにか かわる わけ でも ない ので。



オウェングス は もう いちど ふわふわ の しろい もの に

くるまって よこ に なり ました。



よこ に なると、なぜか また ねむく なり ました。




ふあん なのに、 こわい のに・・・ 


いま は どうしても ねむけ には かて ない の でした。





         ★





ねむって いる オウェングス ・・・

におい が はな に とどき ました。


おいしそう な・・・におい。。





ねむい め を あけて からだ を おこすと

へや の すみ に テーブル が おかれて

その うえ に しょくじ らしき もの が 

あたたか そう に ゆげ を あげて いるの が みえます。




そして、 テーブル の わき の

いす の うえ に きて いた ふく が たたんで ありました。

わき に は ブーツ も おかれて います。



オウェングス は はね あがる よう に とび おきて

テーブル に かけよる と。



ネックレス と イヤリング が

しょくじ の わき に おかれて いました。




しゅうい に ひと の けはい は なく。




いそいで ふく を きて、ブーツ を はきました。



どうやら、きれい に あらって あります。

ふく から さわやかな かおり が します。


ネックレス と イヤリング も み に つけ ました。




よこめ で ふあんげ に しょくじ を ながめ。



「・・・ くえる のか・・? これ・・」



おいしそう な におい は する もの の

みた こと の ない りょうり です。




さら を もち あげて なんど も ながめ。

におい を あらためて たしかめ。


ゆび で つつき ・・・ なめて みました。




・・・・・!・・・・・




「なんだ、これ・・・ すごく うまいっ!!!」


スープ の ような えきたい に ちかい りょうり を

さら に くち を つけて ながしこみ ました。



「・・・へん な 【しょくあたり】

 しなきゃ いい けどな・・・」




ものすごく おいしかった だけ に、

ふくざつ な きもち です。




くうふく に まかせて のみ こんだ こと を

オウェングス は すこし こうかい しました。





         ★





~どの くらい じかん が たった の だろう・・・


 そろそろ、いちにち すぎる の では ないか?




さいわい 【しょくあたり】 の しんぱい は あり ません。




ふく を きた まま 


しろい ふわふわ した もの に もぐりこみ。

め を あけた まま・・・



ひぶっしつか できる まで

からだ が かいふく する の を 

まつ しか ない こと を さとり ました。




そう して また ウトウト していた とき。



かぎ の かかった ドア が 

ちいさな おと を たてて ひらきました。




オウェングス は とっさ に ねたふり を つづけ

うすめ で ようす を うかがって みました。


しんぞう が はりさけそう でした。



め に うつった のは 「おんな」らしき すがた でした。




まっしろ な かみのけ の

しろい ふく を まとった ひと が 

かお を のぞかせ ました。



テーブル の しょくじ が なくなって いる こと を

かくにん すると。。 



「おんな」は すそ の ながい ふく を ひきずり

さらさら と おと を たて ながら 

ねころんで いる オウェングス に ちかづく と

み を かがめて かれ の ようす を うかがい ました。



オウェングス は みうごき せず ねた ふり を つづけ。

いき を する のも やっと な ほど きんちょう しました。



ひたい に あたたか な かんかく。

さわられて いる・・・・



すると ことば では なく

イメージ が つたわって きました。





~ だいぶ らく に なった みたい ね ~



「おんな」の あんしん した きもち。




~ぼく を かいほう して くれた のか・・・


オウェングス も ほっと して そう かんがえ ました。




すると。



「おんな」は おどろいた ように て を はなし

とびのき ました。




オウェングス も おどろき

とびおき ました。。




~ あなた は 【だれ】? どこ から きた?



「おんな」 が おびえた かんじょう を こめて


オウェングス の のうない に 

ちょくせつ メッセージ を おくって きました。




「ぼく は 【オウェングス】。

 ここは どこ?・・・


 もし、ぼくの いきさき が まちがって いなければ・・・ 

 【ここ から みえる となり の わくせい】 から きた。」





「おんな」は ことば を きくの ではなく、

オウェングス の 「しこう」を りかい する ようでした。







「きみたち は ことば を つかわない んだね・・・?」



オウェングス は 

もの めずらしげ に 「おんな」 を ながめ ました。




~ つかいます。 でも、 たぶん、つたわらない。




おんな は そう メッセージ を つたえて

くち を ひらき なにか を かたりました。



それ は まったく きいた こと の ない ことば でした。






「・・・なるほど。 たしかに・・・


 ひとまず、おれい を もうし あげ ます・・・

 うまい しょくじ と 

 ふく を きれい に して くれて、ありがとう。」





「おんな」は はじめて ほほえみ ました。


~ いいえ。 こまって いる ひと を たすける の は あたりまえ。




その やさしい ほほえみ は

オウェングス を あんしん させ ました。



「しばらく ぼく は じりき で じぶん の すむ わくせい に

 かえれそう に ない から・・・

 たいりょく が もどる まで の あいだ、で いい ので。


 おせわ に なれ ません か・・?」




もちろん かまわない と おんな は こたえました。





~ でも、おねがい が あります。

  あなた の こと、という より・・・ 

  あなたがた の こと を せいぶつがくてき に

  しらべ させて ほしい・・・



「きみ は 【いしゃ】?」



~ いえ。 【みこ】です。

  この クニ では いがく は 【しんかん】、【みこ】の

  しごと の いちぶ なのです。。。




「・・・へえ? そうなんだ・・」


ずいぶん ちがう もの だな・・ と オウェングス は おもい ながら。



どきり として ふく の むなもと を にぎり ました。






「・・・まさか、ふく を ぜんぶ ぬがせたのって・・ 

 【そのため?!】 きみ が した・・・って いうか する わけ?」




~ ほんとかよ・・ 

  この「おんな」に みぐるみ はがされた ってこと?




むしょう に はずかしく、

むしょう に なさけない きぶん に なりました。




~ しつれい ながら・・。 でも いしき が なかった から・・




「そうだけど・・・!! ほんと か よぉ・・・ 」


オウェングス は うなだれ ました。





「で? きみたち は なに を しらべたい わけ?」

した を むいた まま オウェングス は たずねました。





~ あなたがた の せいめいりょく が ほしい の です。



オウェングス には いっしゅん 「おんな」が

なに を いって いる のか が わかり ません でした。





「おんな」 は おもむろ に て を のばす と

オウェングス の ひたい に あて ました。




~ いまから おねがい したい こと の すべて を つたえ ます。




のうない に いっき に ながれ こむ じょうほう と

そして ねがい が オウェングス を のみこん で いき ました。






   ★ ★ ★








☆クリックでの応援 & いつも お読みいただきまして ありがとうございますっ☆

 お楽しみいただけましたら ↓ぜひ「ONEクリック☆」をお願いします♪

◆オンライン小説ランキング参加作品◆

にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
PR
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
リンク
にほんブログ村 小説ブログ ハイファンタジーへ
にほんブログ村" target="_blank">管理画面
フリーエリア
クリックで救える命がある。
最新コメント
プロフィール
HN:
cael
性別:
非公開
バーコード
RSS
http://ping.blogmura.com/xmlrpc/30c7bprlrvco
ブログ内検索
リンク
にほんブログ村 小説ブログ ハイファンタジーへ
にほんブログ村" target="_blank">管理画面
フリーエリア
Links for Good-->
フリーエリア
フリーエリア

Copyright © どこまでも深く碧い宇宙 All Rights Reserved.
Material & Template by Inori
忍者ブログ [PR]