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童話。 ちょっとだけ、スピリチュアル。
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けんきゅうじょの うらての くさはら・・・

トウフィ と カエル・・・

ふたりの であった とくべつな ばしょ・・・




いま ここは

そらに うかぶ くもに まで とどきそうな ほど
 
たかい さくが きずき あげられて います。




じんこうてきに つくられた せいめいたい 

「ドレイコ」こと ドラゴンの プロトタイプたちの 

こうだいな しいくじょう として

たちいり きんし の くかくに なりました。




ドレイコたちは  はじめて おもいきり 

うまれもった つばさを はばたかせる ことが できました。




にくたいを ひぶっしつか できる ドレイコに とって

ぶっしつか した からだの まま そらに まいあがる けいけんが

とても おもしろい らしく・・・




ガラスばりの しいくしつでは みられなかった ほどに

どの ドレイコも げんきよく かつどうしています。




おくがいで すごすように なってから

ドレイコたちは しょくじを ひつようと しなくなりました。



それでも からだは ますます おおきく

げんきに せいちょうを するのでした。




「いったい かれらは ・・・

 なにを エネルギー として いきて いるのか・・」




がくしゃたちの きょうみは つきることが ありません。




「ドレイコの いでんしの かいめいを している のですが

 はっせいした とうじの データと まったく いっちを しません。


 きゅうそくに どくじの へんかを・・ 

 いえ・・ しんかを はじめて いる ように みられます。」




がくしゃたちの ゆいいつ の しんぱいは・・・



きょだいな ちてきせいめいたい ゆえに

ほかの せいめいたいを ほろぼすような

はかいてきな こうどうを とるように ならない だろうか・・ 




しかし。



いまの ところは

どの ドレイコも おとなしく

こうげきてき な ところは みられません。




むれを つくる ようすも なく

それぞれに あるていどの テリトリーが ありながらも

べつの ドレイコが そこに はいって きても

おたがいに むかんしん な ままでした。




「しょくじを とらない ことが 

 こうげきせい を もたない

 りゆう なのかも しれませんね・・ もしかしたら。



 どうじに、それが なかまに たいしての 

 むかんしんに つながり・・・ ドレイコが

 しぜんな はんしょくを しない げんいん・・ なのかも。」



ひとりの がくしゃが うでを くんで いいました。




「その かせつも しんぴょうせいが あるかも しれんが・・ね」




けんきゅうの しきを とっている おじいさんドクターは

まだ 「あること」を あきらめては いません でした。




「しぜんこうはい が むりならば 

 じんこうてき に こうはい を させて みたい・・



 わたしは ながねん かかって うみだした・・ ドレイコ・・

 【じんこうしゅ の 2せだいめ】 を 

 どうしても みて みたいの だよ。。 」




そらを まいとぶ ドレイコたちを みあげながら つぶやきました。




「わたしの いきている あいだに ・・な・・」









カエルの かわいがっている 【ナンバー10】の ドレイコ

「エルド」は まだ おくないの しいくしつに います。



エルドは すこし ほかの ドレイコとくらべて

おおきくなる のが おそい ように みられます。



「エルドは ずっと しいくしつに いることに なるのかも・・」




カエルは しんぱいでした。




こんなに おおきな つばさを もっているのだから


おくがいの しいくじょうで ほかの ドレイコのように


じゆうに そらを とばせて あげたいと ねがうの でした。





おくないで そだつ エルドは 

ほかの ドレイコが みんな そうだった ように

とくべつな えいようの はいった しょくじを あたえられて います。


いわゆる 「えさ」を たべています。





「そとに でたら おまえも しょくじを しなく なるの かしら・・」



カエルの しんぱいを かんじとったのか

エルドは ちいさく なきごえを あげて

ガラスの まどに はなさきを つきだしてきます。



「まあ・・・ きこえたの?

 いまは しょくじを しないとね。 いいこ だから。

 しっかり たべて げんきに そだってね。」




もういちど ちいさく 「くぅ」 と なくと

カエルの かおを のぞくように

ながい はなさきを よこに かたむけて

みどりの ひとみで じっと みつめるのでした。








トウフィの  

「うちゅうへ ささげる おんがくを かなでる」ばしょ は

かつての くさはら から

カエルの じたくの にわ へと うつりました。




カエルの りょうしんにも 

すっかり きにいられた トウフィは

じゆうに にわへ はいることを ゆるして もらえているから です。



「きみが こうして きて くれると ね?

 むすめも はやく いえに かえってくるから・・ たすかるよ 」




カエルの おとうさんは そういって わらうのでした。



ムラの はずれに たてられた いえの まわりは

やまに かこまれ とても しずかな ところです。



げんがっきを つまびくと やまに こだまして

げんそうてきな ひびきに かわるのでした。


これも トウフィに とって ここちが よいのです。



「うるさくは ありませんか・・?

 えんそうかい で かなでる きょくの ように

 かんせいした おんがくでは ありませんし・・・



 ぼくが じぶんの ために すきなように ひいているだけですし・・・」




トウフィは カエルの りょうしんに きらわれたくない きもちも あって

きにしていた ことを たずねました。




「そんなこと まったく ないよ。


 むしろ なんていうのか・・

 きみの かなでる メロディは ・・・


 どこか なつかしい きぶんに させてくれる。


 かつての ふるさとの ほしを おもいだす・・ そんな かんじだ。


 わたしたちに ならば えんりょは いらないよ。

 まして ここは いなか なんだし。


 だれにも めいわくなんて かからないの だからね。」



 





トウフィは おちゃを いただいた あと


ふたたび にわに でると げんがっきを かかえて


しずかに かなで はじめ ました。





おかの むこうの とおくに・・・ 


あかや あおの つばさの ある いきものが 

そらを まう ようすが みえました。




カエルの つとめる けんきゅうじょの ある ほうこう です。





「ここから あの しいくじょうが みえるんだ・・・」



 
とうめに ながめる その いきものは


とても しんぴてきで こうごうしく かんじられます。




カエルを しょうたいした えんそうかいは もうすぐ。



トウフィは そのひ を まちどうしく おもうのでした。 





**つづく**



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