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童話。 ちょっとだけ、スピリチュアル。
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にくたいをもつ けいけんを 「リーダーの「わたし」」と

いっしょに することを のぞんだ 

「チームの たましいの ひとつ」である「ある、わたし」は

「カエル」という なまえの しょうじょに うまれました。









カエルは このほしでは めずらしい 「いみん」の かぞくに うまれました。




「いみん」 というのは 

「よその ほしから ひっこして きたひと」 と いう いみ です。




このほしの せいめいたい には つばさが ありませんが

カエルの りょうしんの うまれた ほしでは

みんなが つばさを もって うまれます。




しかも その つばさは 「おもいの ままに つけたり けしたり」できます。



つまり 「じったい が ない」もの でした。




ですので 「とびたい」と おもえば つばさを あらわすことが できるし

「いまは ひつようない」 と おもえば けすことが できました。




ぶっしつ と ひぶっしつ が こんざいする このほしは

カエルの ような  せいめいたいの ひとびとには 

からだが なじみやすい ようでした。




カエルの りょうしんは べつの ほしで うまれましたが 

ふるさとの ほしの かんきょうが おおきく かわり 

とても くらしにくく なりました。

そして

じゅうにんの おおくが ほかの ほしへの ひっこしを えらびました。




そのなかで ひかくてき にた かんきょうの

このほしを しょうかいされて やってきました。




りょうしんは このほしで けっこんをして こどもを つくりました。


それが ひとりむすめの しょうじょ「カエル」 でした。







カエルは この ほしで うまれたので 

りょうしんの ふるさとの ほしを しりません。



かのじょにとって ここが うまれた「ふるさと」 です。




しかし すがたが まわりの こどもたちとは すこし ちがうので


ほかの こどもに からかわれたり いじめられたり しました。




「へんな かみのけ の いろぉ・・! こどもの くせに としより みたい!」

「なんで はねなんか あるんだよ!」


そう いわれるたびに なにも いえずに ないて ばかりいました。



じぶんだって みんなと おなじ ちゃいろの かみのけに うまれたかったし

せなかの はねだって ほしくて ついているわけでも なかったので。







しかし いえに もどれば りょうしんは いいます。



「そう、また からかわれたのかい・・ 

 おかしく なんて ないよ。 かみも、はねだって とっても きれいだ。」



「みんなはね うらやましいの。 

 じぶんに ないものを あなたが いろいろと もって いるから。

 ゆるして あげなさい。 ね? カエル・・?」







りょうしんの さずけてくれた 

いえでの とくべつな きょういくで

かのじょは とても かしこく そだちました。



ほかの こどもたちよりも はやく がっこうを そつぎょうしました。



としごろ から すれば まだ しょうじょ でも 

ずのうは おとなと かわらない ほど ですので 

まわりの おとなたちは もてあまして しまうのでした。







そんな カエルの ことを しんぱいした がっこうの せんせいが


しょうかい して くれたのが ある けんきゅうじょ でした。



「しりあいの がくしゃが そこに つとめています。

 いちど あってみては どうでしょう?」



カエルは せんせいに つれられて けんきゅうじょに やってきました。








おおきな しろい たてものの なかは 

いままでみた どんな ところよりも

カエルにとって おもしろいものが たくさん ありました。




おおきな きかいを じどうで うごかしたり

ちいさな けんびきょうを のぞいて がめんに うつしたり

とうめいの すいそうが ずらりと ならび

なかには きみょうな ものが うかんで いたり・・・




きょろきょろと あたりを みている カエルに

せんせいが こえを かけました。



「いらっしゃい、 カエル。 こちらが ドクターです。 ごあいさつを。」



しょうかい されたのは やさしそうな おじいさん でした。







「よくきたね。 ひょうばんは きいているよ。

 きみは いみん だね? 

 ここには きみと おなじほしの うまれの ものが 

 なんにんか はたらいているよ。

 みんな とても すばらしい がくしゃ だよ。」




「・・・ りょうしんは そうですけれど・・ 

 わたしは このほしで うまれました。 

 ここの じゅうにん です。。」



ろうじんは ゆかいそうに 

「それは しつれいをしたね」と さらに わらいました。




「ところで きみは べんきょうが すき かい?」

  

「すきでは・・・ ありません・・ 

 でも、ここで している ような ことには きょうみが あります。」



べんきょうが すきじゃないと いいきる 

カエルの すなおで かざらない ところが 

おじいさんドクターは きにいり ました。



ドクターは おおわらいを しました。



「おもったままを いうんだね。 しょうじき で けっこう。



 でも、 よのなか は いくつに なっても べんきょう だよ。

 わたしだって ろうじんになっても まいにちが べんきょう だ。
 


 ここで はたらく がくしゃは みんな そうだ。



 ただ、 がっこうと ちがうのは 



 それぞれが もくてき を もって

 こたえを さがすために 

 すすんで じぶんから べんきょうを している・・



 そういうことだ・・・。」




カエルは この おじいさんドクター と なら 

いっしょに べんきょうを してみたいと おもいました。




「ドクターは なにを ここで 

 べんきょう して いらっしゃるの ですか?」



おじいさんドクターは カエルの つばさを みつめました。


そっと てを のばし つばさに ふれようとしました。



すきとおっていても みずが そこに あるのと にて いて。

しかし ふれると さわりごごちは まったくない・・


とても ふしぎな つばさです。




「せいめいたい の べんきょう だよ。



 どうしたら あたらしい しゅるいの せいめいたい を

 じんこうてき に つくることが できるのか・・・



 その けんきゅうを つづけて いるんだよ。



 カエル・・ きみは とても かしこい。

 それに ちがうほしの せいめいたいの 「いでんし」を もっている。


 きっと あたらしい きづきを わたしに あたえて くれる だろう。



 どうだろう? 

 わたしと いっしょに べんきょうと けんきゅうを してみないか?」





カエルは はじめて みんなと ちがうことを よいことだと

りょうしん いがいの おとなから いわれて うれしく おもいました。




「・・・ わたしも やって みたいです。

 よろしく おねがい します・・・!」









こうして カエルは 

このほしの いちばん すすんだ けんきゅうじょで はたらき はじめました。






おじいさんドクターの おてつだいを しながら

いっしょうけんめい べんきょうを しました。



まいにちが あたらしい はっけんの れんぞくで

わくわく が とまりませんでした。

いつしか じぶんの すがたの ことなど まったく きにしなく なりました。



けんきゅうじょ の しょちょうさん に すすめられて

「ドクター」の がくいを とらせて もらいました。



すうねんご には カエルも いちにんまえの

「ドクター」の なかまいりを しました。









あるひ おじいさんドクターから カエルは そうだんを もちかけられました。



「・・ きみの 「いでんし」を 

 われわれの けんきゅうに つかわせて くれないかな・・?」



いよいよ そのときが きたと カエルは おもいました。

 

「あたらしい せいめいたいを つくる じっけん・・ですね・・

 よろこんで ていきょう いたします。  どうか つかって ください。」




なんどか おこなった けんきゅうの テストけっか から

じんこうてきに つくった いでんし だけでは 

どうしても こえられない かべが ありました。



「きみの ほかにも なんにんかに こえを かけている。

 これが とっぱこうに きっと なるはずだ・・」




カエルは じぶんの かがやく ぎんいろの かみを はさみで すこし きりました。




「ここから 「いでんし」を とりだしましょう。

 すぐに じゅんび します。」

 

カエルの むねは たかなり ました。



わたしの 「いでんし」が やくに たちます ように・・・


そう いのりながら てぎわよく さぎょうを すすめました。





けんきゅうしつの おくに ならんだ 

とうめいの つつじょうの すいそうには

ちいさな いのちの かけらが いくつも うかんで 

「めざめの とき」を まって いました。






**つづく**



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